〈第三十六話 グッジョブです!!〉
一部、下品な表現があります。
すみませんm(__)m
「はい。ミレイ」
私はミレイにポーションを渡す。ミレイは吐き気を堪えながら、一気に飲み干した。
「ロイとミカは大丈夫?」
「「……少し気持ち悪い(嬉しい)」」
若干、青い顔をした双子が口元を押さえている。私は双子にもポーションを渡した。
「「ポーションで、この魔力酔いが治るの(か)……」」
双子は疑心暗鬼だ。
まぁ、そうだよね。ポーションだし。
「騙されたと思って飲んでみて」
さっきまで、自分たちより青い顔をしていたミレイが平気そうにしている様子を見て、双子は目を見開き一気に飲み干した。
「凄い!! 体の隅々まで力が行き渡る」
「こんなポーション飲んだことないわ!!」
「「これ、どこで売ってるの!?」」
顔近いです。そんなに詰め寄らなくても。
「それは非売品だから。私が作ったものだし」
「「えっ!? ムツキが!?」」
双子の態度は全く変わらない。
初めて会った時と同じ様に接してくれる。
あの場にいた者は、レオンのステータスを見たはず。運がマイナスになり、称号の箇所には、こう書かれていたはずだ。
ーー【神殺しを企てた者】【世界を仇なす者】と。
私が人族ではなく、神族、〈亜神〉だとバレたのに、いつもと変わらぬ態度に戸惑う。
だからといって、掌を返したように態度が変わるのも悲しい。複雑な思いが交差する。なら、私も変わらぬ態度をとろう。その方が居心地がいいから……
「何本か分けてもらえないかな? (ムツキグッズ、絶対に欲しい!!)」
「ロイだけずるい!! 私も欲しい!! (ムツキグッズ、超~~欲しい)」
「……今度、作った時でよかったら」
「「ありがとう!! (レア物ゲット!!)」」
「ちょっ!! 離して!!」
双子に両側からギューと抱き締められ、身を捩ろうとするが、完全にホールドされ身動きとれない。
「あーーやっぱり、良い匂いだ(下半身にモロくる)」
「良い匂い……。いつまでも、この匂いに包まれていたい(下半身がキュンとなるわ)」
変態発言連発だ。首筋に鼻を擦り寄せ、匂いを嗅ぐ変態双子。
獣人ってそうなの……
腰に回っている手に、段々力が込もってくる。
「そこまでにしてもらえますか。ロイ様、ミカ様」
殺気を放ちながら、拳を握りしめるミレイに、変態双子は気にも留めないで抱き付いたままだ。
「ムツキさんを離せ。変態双子」
定着してるね、その呼び方。
流石の変態双子も、牙を覗かせ威嚇するサス君には、ビクッと身をすくませる。でも、抱き付いたままだ。
「スザク様。聖域ですが、血で汚してもいいですよね」
楽しそうに尋ねるココに、シュリナは「構わん。思いっきりやれ」と許可を出す。
「変態双子、ポーションいらないんだね」
途端に、離れる変態双子。どんだけ欲しいの、ポーション。
「「いる! 離れるから、頂戴!!」」
頂戴って……王族なのに……
非常に残念な目で、全員が、この変態双子を見詰めたのは言うまでもない。
「で、ここから先だけど、私が道を知ってるんだよね。シュリナ」
「そうだ。正確に言えば、導かれるのだが」
導かれる……?
「それって、昨日、調査隊が気絶したことに関係してる?」
「ほう……よく気付いたな」
「シュリナが攻撃したかどうかぐらい、分かるよ」
あの時、瞬時に反応したから、私たちの近くにいると思うんだけど……どう、接触すればいいか悩む。
「呼べばよかろう」
「呼ぶ?」
「そうだ」
「何て?」
「言葉なんぞ、どうでもよい」
う~ん。そんなアバウトでいいのかな?
取り合えず、やってみますか。
「昨日はありがとうね。悪いけど、ビャッコ様の場所まで案内お願いしま~~す」
軽すぎるかな。
にしても、何もない空間に話し掛けるのは、意外に恥ずかしい。
羞恥プレイに頬を染める私を見て、変態双子は「「恥ずかしがるムツキも最高~~(おかずになる)」」とボソッと呟いた。
変態双子はムツキに見とれて、気付くのが一歩遅れた。
ジョジョジョ~~~~
直ぐ側で水が勢いよく流れる音がする。それも二か所から。変態双子の悲鳴があがった。
「ココ様、サスケ様、グッジョブです!!」
ミレイが満面に笑みを浮かべて、ココとサス君を称えた。
お待たせしました("⌒∇⌒")
段々、ロイとミカが変態化していく……(T▽T)
ジェイさんが同行する予定でしたが、獣王様との会談があり、代わりにロイとミカがムツキたちに同行してます。
次回をお楽しみに(*^▽^)/★*☆♪




