少しずつの変化
あの大雪・・・車のスリップ怖すぎましたww
「で、ここが最近出来たラーメン屋か」
「おうよ!隼人も雪も初めて来るだろ?」
「・・・ラーメン。極上の味。」
カーリーは結構楽しみらしい。僕はお腹がたまればいいし・・・うわ、隼人も目を輝かせて・・・
「ま、まぁ、とりあえず入ろうか?」
店内に入るとカウンター席と座敷が見えた。加えていらっしゃませーとお決まりの言葉を浴びる。
「4名様ですね?お座敷のほうへ案内いたします」
店員さんに案内され、指定された席へ移動する。
「あれ?あれって水谷先輩?」
「・・・井田もいる」
「ん?ああ、お前らも来たのか!」
「・・・替え玉くださーい!」
「あ、おい!水谷!・・・お、俺も替え玉1つ!」
どうやら替え玉バトルらしい・・・。
席に着いた僕は先輩達の戦いに少々冷たい目を向けていた。食べ物で勝負は良くないと思うし・・・
「よし、雪に隼人!勝負だ!」
「代打、カーリー」
「・・・頑張る!」
「まてまてゆっきー!?それでいいのかゆっきー!?女子を代打にして良いのか?」
やはり竜のツッコミが入る。
・・・だって僕、小食だし
「ふっ・・いいじゃんかよ、竜。俺達はカーリーにいつも弓道でやられている・・・。しかし!」
くわっと、隼人の目が開く。・・・いやいや、漫画じゃないんだから・・・
「ここでカーリーに格の違いを見せ付けてやろうじゃないかっ!」
「おおー!」
なんだこいつら・・・
「か、替え玉・・・1つ・・」
「お、俺も・・」
「先輩、そろそろ止めましょう・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しばらくすると若い女性の人がラーメンを運んできた。
「お待たせしました~。大盛りとんこつラーメンのお客様です」
「あ、どうm・・・」
「では、ごゆっくりどうぞ~」
「・・・多いな、これ」
隼人が呟く。僕もみんなもラーメンの器の大きさに驚いている
「・・・隼人、食べられる?」
「大丈夫だとは思うが、替え玉を頼めるかどうか・・・」
「カーリー、心配する必要はない。これは自業自得というもので・・・」
「あ、ゆっきー、大盛りチャーハン来たぞ!」
「なぜ僕!?」
僕は何も頼んでいないはず!カーリーに代打したし・・・あ、まさか
「隼人~・・・」
「え?あ、あはは~・・。だ、だってラーメン嫌いみたいだし、変わりにと思って!」
「そういう問題じゃないよ!?ていうか僕ラーメンは好きだよ・・」
大盛りが嫌いなだけだ
というわけで、竜とカーリーの分も到着。
「あれ?お前らそれ頼んだの?」
「それって結構エグイやつだよね~。ははは」
「あ、先輩。帰るんですか?」
「いや、道場に戻る!」
「井田がさ、ラーメン勝負で負けたからって、弓道で勝負だって言ってね」
「なるほど」
「ま、雪たちも、残さないようにしろよ~」
「じゃあねー」
「あ、僕達も後から道場に戻るので!」
水谷先輩はいつもと同じような感じだったが、若干気分が悪そうだった。
結構替え玉頼んでいたみたいだし・・・
井田先輩は・・・完全に胃もたれだったな
「じゃあ、俺達も食いますか!」
先輩たちが出て行ったところで、ようやく4人は食べ始めた。
40分後・・・
「か、替え玉・・」
「お、俺、俺も・・・うえ」
「・・・・・無理」
「お前らその辺にしとけ」
なんというか・・・腹八分目、だな(?)
僕はなんとかチャーハンを食べきったのだが、竜たち3人が酷かった・・・
カーリーもあんなに意地があったとは・・・
「・・・うぐ・・・じゃ、会計して帰りますか・・・」
「大丈夫か竜・・・今にも死にそうだぞ?」
「ああ、だ、大丈夫だ、ゆっきー。それより、先にカーリーちゃんと道場に戻ってろよ」
「え?」
「俺も隼人も腹痛いしさ・・・カーリーちゃんやゆっきーは普通に動けるみたいだし」
「食いすぎだよ・・・あほだなぁ。ははは。・・カーリー、聞いてただろ?先に戻ろう」
「うん。・・・2人とも、無理せずゆっくり来てね?」
「え?あ、うん!」
「サンキュー、カーリー!」
僕は少し意外だった。カーリーはあまり感情を表に出さない。だが、日に日にみんなとコミュニケーションが取れるようになってきている。
今のもその1つだ。
些細な事で人を心配するなんて、初めてのことだった。
「・・・行こう、ゆっきー」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんな4人を少し離れたカウンター席から観察するように見つめる男の姿があった
「雪君とカーリーさんが2人っきり・・・少し近づいてみるか~?」
茶目っ気たっぷりの表情を浮かべるあの男だった




