喫茶店チェリー①
目を覚ますと私は知らない店のソファの上で横になっていて、親切にも毛布まで掛けられていた。
それにしても、ここは時間が止まっているのではと思ってしまうほど穏やかだ。さっきまで銃を持ったやつに殺されかけていたので、なおさらである。周りをキョロキョロとうかがっているとカウンターに立っている白髪の老けた男性と目が合った。その男性はグラスを拭きながら
「おや、気が付いたのですか。おはようございます」と話しかけてきた。
「おはようございます」
咄嗟に返事をすると、男性はニコッと微笑みかけたので、私は思わず苦笑いをした。
会話が聞こえたのか、店の奥からすらっとした女性が出てきた。
「やあ、寝坊助クン。やっとお目覚めかい?君、2日も眠っていたんだよ」
「えっ!?」
私はあわててポケットからスマホを取り出すと、確かに日付はあの日から二日経っていた。どうやら私はあの後力尽きて眠ってしまったようだ。おそらく、目の前の彼女か別の誰かがここまで連れてきてくれたのだろうか。しかし、もしあのまま放置されていたらあの男、天宮に見つかって殺されるところだったので、本当に助かった。
「え?君、まだそんな古いの使ってるの?」
私のスマホのことを言っているのだろうか。そういえば、前にも誰かにそんなことを言われたような。
「あっすみません。流行には疎くて」
「今時、スマホ使ってるのって君くらいだよ。もしかして中身おじさん?それとも、もともとおじさん?」
「?」
話についていけなくなり、あからさまに顔をハテナマークにしていると、カウンターの人が
「ふたばさん。彼は困っています。まずは説明をするべきではありませんか?」と言った。
「あーごめんごめん。ついね、気になっちゃって」
彼女は手を合わせて謝罪した。
「でもさ、説明するのはみんな集まってからで良い?そっちのほうが効率良いし」
「そうですね。すみません、私が皆さんを連れてくるので少し待ってくれませんか?」
「いいよマスター、私が連れてくるよ」
そう言うと彼女は店の外に出て行った。
なんだか忙しい人だな、と思った。
マスターからもらったコーヒーで一服しながら待っていると、ドアの開く音がした。
「やあ、君が例の新人か?」
店の入口の方へ体を向けると、白髪の好青年とさっきの女性、そして顎髭を生やした中年の男性の三人が店に入ってきた。そして、白髪の男は私の正面の席に座り言った。
「ようこそ『喫茶店チェリー』へ」
私の小説を読んでくださり、ありがとうございます!
文章を書くことがそんなに得意ではないので、誤字や日本語のおかしな点があるかもしれませんが、ご愛嬌のことよろしくお願いします。




