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ダンジョンマスター・ベリル ~みなさんの攻略をおまちしています!~  作者: GANON


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9/10

チート勇者 その1 ②

 10時間ほどゆっくり休憩してから、奥のドアを開けて、下りの階段を下りる。

 5階層は夕日のような明るさの中で、戦争機械というようなものが目の前で暴れていた。

 これらはダンジョン外の危険地帯にも残骸があるやつだ。

 旧文明で戦争に使われていたという。


「アクアスプラッシュ!」

「サンダーボルト!」


 両手が刃物になった機械人形。

 それに海水をかけて、電撃の魔法をぶつけて破壊していく。

 僕の強化された魔法ならば楽勝で壊せるけども、ウェザリンにも活躍の機会をあげる。

 こういうところで男の評価はあがるのだ。





 10体以上? 20体未満? そのくらい魔導機械を破壊して、次の6階層へ下る階段へ。


「寒い・・・・・・」


 6階層は一面真っ白な雪原だった。

 そしてこの階層についてから、アイテムボックスにアクセスできなくなっていた。

 すべてノーデータになっている。

 今は見つけた洞窟に駆け込んでウェザリンの魔法で暖を取っていた。


「ねぇ、なんでアイテムが出せないの?」

「わからねぇよ! 今までこんなことなかったのに!!」


 つい苛立ちからシトリにあたってしまった。

 キスして仲直りしようとしたら、ビンタされる。


「ダイスケ、そんなことをしてる場合じゃないわ。私たちの命がかかってるのよ」

「そうだぞ。撤収も視野に入れないと」

「・・・・・・イヤだ。俺は君たち全員を幸せにするんだ。進もう。きっと能力は戻る」


 雪道をウェザリンの耐寒魔法で強引に進んでいく。これ以降もアイテムボックスが開けなくては撤退を考えなければいけない。

 地図もまっさらで、コンパスもぐるぐるしている。まるで使い物にならなくなってしまった。

 攻略には1日ほどかかった。

 幸い、ショウコに非常用の食料などが入ったバッグを持たせていたため、生きて進むことはできた。





 シトリとウェザリンの2人の魔法のおかげでなんとか下り階段へとたどり着いた。

 下る。

 ここも暗い森の大部屋には何もいなかった。




「急に暑いよ~なんだよ、どうなってんだよ~」

「お、アイテムボックス使えるようになったぞ!!」


 7階層の階段を下りた時、腕輪の情報が復活したようだ。

 これで僕が無様な足手まといになることは無くなった。


「すごい・・・・・・山肌に宝石があるよ!」

「あとでドリルで取って行こう」


 ぐつぐつとマグマのようなものが流れている山。

 アレのせいでここ一帯は暑いのだろう。

 



 3mくらいの緑色した小型ドラゴンを魔法で倒し、石壁などに埋まっている宝石をドリルで掘り出しアイテムボックスに収納していく。





「これだけあれば・・・・・・あと20人くらいと結婚できる」


 一通り取り尽したので進むことにする。

 下り階段の近くに大型の魔物反応があった。

 100m級の灰色大型ドラゴンだ。


「こいつがボスってわけか! 楽しませてくれよな!」


 アイテムボックスから白銀の大剣を取り出して構える。

 ホワイトブレイザー。攻撃力は2000。

 通常の凶器である短剣などの攻撃力は5。それの400倍の攻撃力を誇る伝説武器だ。

 ドラゴンは鉤爪で引っ搔いてきた。その程度では僕に傷一つつけられないだろう。


(は?)


 防御した大剣は爪にバターのように引き裂かれた。

 金属の破壊されるイヤな音が響く。

 とっさにローリングして体に直撃するのは回避できた。


『グォオ!』


 ドラゴンは何か詠唱したようだ。

 爪の先に魔法陣のようなものが浮かんだ。

 刹那、


「痛い!! 痛い!! 痛い!!!!」


 魔力の塊が銃弾のように飛んできた。腕が飛ぶ。足が飛ぶ。そして、

 首が宙を舞った。


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