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ダンジョンマスター・ベリル ~みなさんの攻略をおまちしています!~  作者: GANON


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8/9

チート勇者 その1 ①

 石扉の前には4人が手を繋いで並んでいた。

 門番に見守られながら、合図を待つ。

 

「午前9時。攻略を始めてください」





「さあ行こう」

「うん」

「頑張ろう」

「大金持ちになるぞー」


 僕たち4人。異世界転生した僕と現地の3人。

 

 僕の好みの女性が3人。ここを攻略したら全員と結婚する予定だ。

 

 おっとり青髪委員長系のシトリ。白魔法使い。

 

 冷静沈着、緑髪、黒魔法使いのウェザリン。

 

 明るい元気系、オレンジ髪の格闘家ショウコ。

 

 毎日日替わりで彼女たちの相手をする、甲斐性にあふれた僕はダイスケ。

 

 僕は異世界から転生した能力持ちの勇者だ。


 僕の能力は物資召喚、それに強化。あとは身体能力の強化と魔法力強化だ。

 もやし子と呼ばれるような体格の僕でも、200キロ以上のベンチプレスがあげられるくらい強化されている。


「森林の直線ならこいつだな!」


 バイクを二台召喚する。

 腕輪のアイテムボックスから取り出すだけで動き、燃料もいらず、もし壊れてもボックスに戻るだけだ。

 普段からシトリを後ろに乗せて走る。もう一台もショウコが運転できる。

 魔法で強化した地図とコンパスのおかげで、この階層の下へと向かう階段の位置はすでに判明している。


「今日も楽勝そうだな!!」


 ショウコのにっこり笑顔に頷き、出発した。

 森林をウネウネと縫うように走る。

 ゴブリンの姿や小型モンスターの姿はあったが、バイクの速度に追いつけるモンスターはおらず、あっというまに下り階段についた。





 次の階層もほぼ森林。たまに水辺。先ほどより、地図には敵対している赤点が少なく、野生生物であろう黒点が多かった。

 水辺にいた動物に構うこともなく、また単車を召喚して下り階段へと一直線。

 2時間で3階層へと下るらせん階段へとたどり着いた。




 階段を下りてすぐ、行く手にはアンデッドモンスターがひしめきあっていた。

 先ほどの地帯と違い、ここはレンガの壁で区画が区切られているようだ。

 そして壁のところどころに紫色の火が燭台に灯されている。

 

「すごい数のモンスターだよ!?」

「ライトニングシールド!」


 白魔法使いのシトリがアンデッドの魔物に対して球形の防壁を張る。

 それをひっかくゾンビやグールたちをしり目に、


「電動ドリルを出してっと」


「物資強化!」


 大型電動ドリルは簡単に壁を壊せるようになった。

 地図とコンパスを見た感じ、直線で進めば1時間もかからず、この階層を抜けられるだろう。

 ドドドドド。


「やーいやーい、こっちに来てみろ~」

「ホントに来たらどうすんのよ。さっさと階段に向かうわよ」





「なんだよこのエロトラップ!」

「まあ、大丈夫だよ。ゴムボートを出すから」


 下に向かう階段の手前に触手入りのプールがあった。

 アイテムボックスからボートを出して、オールを漕いで、誰も濡れずに階段へ。




 下って4階層目。

 土の壁でできた暗い洞窟のような場所だった。


「なにここ? 誰もいないじゃん?」

「お休み中なのか~?」


 土壁でできた4階層には何もいなかった。地図で確認しても生物は見つからない。

 30分ほど歩いて、豪華なドアのある大きな部屋へ。

 ボスがいると思われた大部屋もがらんどう。




「そろそろ8時間くらい動いたから休憩にしよう」


 大部屋にアイテムボックスから出したテントを2つ設営する。

 簡易シャワーなど、キャンプ用の用品も出していく。


「今日はアタシの番~♪」


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