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ダンジョンマスター・ベリル ~みなさんの攻略をお待ちしています!~  作者: GANON
本編7

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48/62

社外宣伝用のレクリエーション動画を撮ろう!!

 昼休憩。

 

 今回集まってもらったのは全部で3名。上から社外用にダンジョン運営の宣伝動画を撮ってこいとのお達しだった。

 

 ユーベルト、タイゾウ、メイの3名の管理者。

 

 あとはベリルと僕で全部で5名。

 

 今は一番広い4層の休憩室で、ユーベルトがカードにメモを書いている。

 

 何をするのか、『ワードウルフ』である。

 

 これを休憩中に和気藹々とやっている楽しい職場だとアピールする目的があった。

 

 できれば本物の人狼であるリィラに参加してもらい、無双して欲しかったが、忙しいから仕方ない。





 ワードウルフとは。

 

 全員に、何かが共通するような言葉の書かれたカードが1枚配られる。

 

 今回は4名の中で1名に、3名とは違う言葉の書かれたカードが渡される。

 

 その1名を残りの同じカードを持っている3名が、仲間外れは誰かを当てることができれば3名側の勝ち。失敗すると負け。

 

 制限時間が定められており、その時間内で雑談や質問を繰り返し、仲間外れを見極めるというゲームだ。

 

 時間が来たら投票タイム。少数だと思われる者に紙で投票していく。

 

 もちろん誰が何のカードを持っているのかは自分のもの以外知りえない。

 

 自分が少数派だと気づいた時点でバレないように同調することが求められる。

 

 で、特別ルールとして、少数だと当てられても、他3名の答えを言えれば逆転勝ちとなる。

 

 なので、バレてしまっても逆転のチャンスはあるというわけだ。


「儂はこういう小難しいことは好かん。ガノン、お前さんが参加しろ。儂がカードを作ってやろう」


 ということで僕も参加。

 カメラ係もユーベルトがやってくれる。

 一通り説明と練習試合を終え、本番。

 動画は20分以内に収めないといけないので、できて2試合だろう。

 1試合目。

 僕のところに配られたカードは・・・・・・


『プリン』


 そう、デザートの定番スイーツ、プリンと書かれていた。


「いいかのぅ? では会議開始じゃ!」


 ユーベルトの合図とともにタイマーがスタート。

 4分間で誰が少数か、そして自分が少数だったら他3名の答えを割り出さなければならない。


「・・・・・・はい、まずいい? 書いてあるのはスイーツ、もしくはそれに近いものでいいかな?」


 手を挙げて僕は発言した。

 僕の言葉にタイゾウ、メイ、ベリルが頷いた。


「じゃあ、それの色は何かな? せーので言ってみよう。不公平の無いようにね」


「いくよ。せーの―」


「黄色っす」

「黄色」

「黒」

「白」


 おっと~。容疑者が確定したぞ~。

 僕はわざと少しズレた答えを言った。この質問は自分が少数派だった場合、正直に言ったら一発で見つかってしまうからだ。

 ちなみに別に嘘をついてもよいのである。


「タイゾウ君が黄色、メイさんも黄色、ベリルが黒。僕が白」


「僕の好きなのはミルク味なんだ」


「ベリルはどうして黒なのかな?」


「・・・・・・チョコレート味があるじゃない?」

「まあそうっすね。ただメジャーではないかもしれないっす」

「怪しいのは絞り込めたわね。ベリル、ガノン」


「先だしして、僕の潔白を証明しておくよ。これにはちょっと苦くておいしい部分が上とか下にあるよね?」

「ああ、ガノンさんは絶対にこっち側っす」


 沈黙の後、タイマーがピピピと鳴る。

 ということで投票タイム。

 ベリルに3票。僕に1票。

 ベリルが少数派。

 ベリルの答え合わせタイム。


「・・・・・・カステラかしら?」

「残念、プリンでした~」

「ベリルのはたぶんゼリーだよね?」

「くっそ悔しい!! こいつに負けるなんて!!」


 赤い顔で指さしてくるベリル。


「アンタ、相当やり慣れてるでしょう?」

「ひゅ~ひゅ~」


 僕は口笛を吹いて回答をごまかす。


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