6層管理者、ラミアのメイ
6層のラミアのメイ。彼女の本業は占い師。ついでに産業医でもある。
ダンジョンに占い師? と思われるかもしれないが、魔界では国家資格である占い師。
様々な問題を解決するためのアドバイスをする係。そのために古今東西に伝わる占いをして、ダンジョンの未来を決定している。
ダンジョンの配置も風水的に良かったり悪かったりを取り入れている。
6層を任されている彼女が普段黒狼の世話をできない理由。
それは彼女が雪原に行ったら身動きが取れなくなってしまうからである。半分くらい蛇だからね。
「ベリル、少しお疲れのようね」
「そりゃあそうでしょ。毎日5時、17時30分よ?」
「ガノンさん、どうにかできないんでしょうかね?」
「まあそれを改善してもらうために動画を撮って上に見てもらおうっていうやつですからね。もうちょっとだけ頑張ってほしい」
「・・・・・・そういえばアンタは私より早起きしているのよね?」
「そうだね」
「―お疲れ様」
今日はメイに体調不良者などがいないか聞きにきたのだが、早々にベリルが不良者扱いになってしまった。
この責任はある程度僕にもある。しかし、すべてを僕の一言だけで改善させることはできない。
僕が動画を1年も撮らなければならないのは、彼女たちの仕事が過酷であるということを世界に広めて労働環境の改善を訴えるためだ。
これのついでに面白おかしく編集したものをみんなに見てもらっている。
・・・・・・けっこう楽しくやってるように見える? それと休日がないのは別問題でしょう。
魔界の中でもイレギュラーよりの仕事なのだ。ダンジョン運営は。
んで、メイの話に戻ります。
ラミアの彼女。上半身は人間だし、美人でグラマー。半裸とかではなくちゃんとシャツも着ている。
蛇になる手前、腰近くまで伸ばした金の長い髪の毛をシュシュでまとめている。
ちなみに浮遊の魔法も使えるので、足が蛇でも不便ということはないらしい。ただ、魔力が少ないのでもっぱらの移動は地を這っていると言っていた。
ラミアの寿命も魔人と同じく1000年ほどで、人間から吸血したりすると若干長生きすることがあるそう。
・・・・・・彼女の年齢は僕の口からは言わないよ? あとが怖いから。
彼女が普段いない非常勤務のような扱いなのは理由があって、今のところ勤務状態が安定しているので常時産業医がいる必要がない。
そして占い師の需要が高いので、社内の別のところに出張してることが多い。
一応サブマスターとともに魔事―魔界での人事のこと、も担当している。
おそらくダンジョンマスター並みに忙しい。そして給料も高い。スキルもすごい!
ちなみに健康診断の結果は彼女にも届いているので、問題があったら呼ばれる。
産業医としてのメイの主な仕事は職場環境の改善提案、魔員のストレスチェックなど。
もちろん裏の時間の担当魔員もいるが、日勤の僕らはそちらのことは詳しくない。




