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ダンジョンマスター・ベリル ~みなさんの攻略をおまちしています!~  作者: GANON


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4/8

OJT1日目(1)

面白かったら評価をお願いします!

「今日と明日、よろしくお願いします!」

「はい、こちらこそよろしくお願いします」

「・・・・・・あの~、この方は?」

「ああ、気にしないで大丈夫。私の365日密着取材の最中なので」

「・・・・・・1年も?」

「ええ、まあ」


 現在は朝6時、11階層正門前。

 今日から2日間、OJTが行われる。

 ベリルと挨拶を交わしたのはダンジョン管理官就任予定のキララ。

 彼女はここで現場仕事を覚え、来期から新規で開場するダンジョンを運営していくことになる。


「まずは端末から情報をチェック。サブから情報の引継ぎをしておきます。今回はあなたの端末にも私のものと同じものが共有されています」

「はい!」

「今日は―上から順にみんなの仕事を見て回りましょ」


 上から順に見ることとなった。まずは第一層から。

 ベリルたちには魔員用のアクセサリーがつけられている。腕輪だったりネックレスだったり。

 これは裏の通用路などから表のダンジョン内に出るときに必要で、無くしたり壊したりすると助けが来るまでダンジョンの表で過ごすことになる。


「すごく広いですね」


 透明化の魔法を使い、ダミーの木の裏から出て飛翔の魔法を使って上空へ向かった僕ら3名。


「広さ、直径は30㎞、深さは400mです。この階層では太陽の代わりに魔光石で24時間365日明かりを確保しています。ウチの会社の中でもダンジョン規模は上から数番目でしょうね」

「日が暮れるとかはないんですね」

「昔はやってたんだけど石の交換が面倒だから10年使えるやつにしたの。暗くならなくてもとくに評判には影響ないみたい」

「へぇ~。勉強になります」


 木の裏から魔員用通用路へ戻り、透明化を解除。

 休憩室を通り過ぎ、簡易牧場へ。


「ここは調整所。それでこのワーウルフがリィラ」

「ようこそ。第一層へ」

「今日と明日はよろしくお願いします!」

「ここでは下級モンスターの調整を行っています」

「ちょっとした強さの調整とリーダー個体の育成ですね。ダンジョンに少し慣れた個体でないと環境変化からのストレスで体調不良を起こすので、これは養殖所ではできないんです」


「今は特に調整予定は入っていなくて。ごめんなさいね、仕事を見せられなくて」

「いえいえ! そんなことないです!」


 1層の簡易牧場を後にしエレベーターで下の階層へ。


「では、警備の仕事も見ておきましょうか」


 2階層目の警備室。ベリルが鋼鉄製のドアをノックしガチャリとノブを回して中に入る。

 そのあとに僕たちも続いた。


「・・・・・・」


 一同絶句。

 

 監視用のモニターにはとてもじゃないがお茶の間で流せないような人間女性の艶美なシーンが映し出されていた。

 

 ここは全部モザイクですね・・・・・・

 

 顔を真っ赤にしたキララは両手で目を覆っているが、好奇心が勝っているのか指の間から画面を見ていた。

 

 警備員のハイオークの肩にポンと手を乗せるベリル。

 

 ビクッとしたのちたっぷり2秒かけてそうっと後ろを向いたハイオーク。

 

 その豚耳にはイヤホンが入っていた。


「・・・・・・まずは画面を戻してくれる? もう今季のボーナスは半分になりましたけどね」

「―すみませんでした」


 パンツ一枚履いたのち、土下座しているハイオーク。勤続18年というベテランだ。

 いま画面は24分割され、第2層の各地域が映し出されていた。


「はい。ちゃんと仕事をしてください」

「ここでは冒険者の監視と環境生物などの監視を主に行っています」

「2階層ごとに一室、警備室はありますが、特にこの階層が忙しいです」

「何か理由が?」

「1層、2層は出入りが多いのが一番の理由。あとはユニコーンの管理ですね。彼ら定期的に女性が来ないとかなり機嫌が悪いので。ハイオークの彼が冒険者の女性の中から罠を使って、攫って、縛っておいたりして提供しています」


 見かけによらずハイオークはとても強く、そうそう冒険者集団にも負けないので表に出て悪役をしているのだ。

 もちろん、何かの間違いで危機的状況になった時のための離脱の札は常にパンツの下に隠している。

 一部の女性冒険者には攫われるのは好評で、帰ってから同僚に自慢するものもいるくらいだ。




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