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ダンジョンマスター・ベリル ~みなさんの攻略をお待ちしています!~  作者: GANON
離れられない運命

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黒衣の2人組チート勇者 ②

 4層。

 顔のない人型のモンスターが襲い掛かってくる。

 双剣で腕と足を切って落としたら、そいつはキラキラになって消えた。


「あれ?」

「・・・・・・おかしいよな?」

「うん、さっきまでモンスターの死体は残ってたのに、ここでは消えた?」

「まだ死んでなさそうだったし、どういうことなんだろう?」


 この階層で倒したモンスターたちは全部キラキラになって掻き消えている。

 しかも致命傷と思われる攻撃は全て回避しているようだ。


「どうなってるんだ?」

「まあいいじゃない。また出て来なければ倒す必要もないわけだし、死体が無ければ復活もしないでしょ」

「それもそうだな」


 たくさんの大きな蚊に襲われた。非常に羽音がうっとおしいのだが、火遁の札で燃やして壊滅させた。





 でかい扉。たぶんボス部屋だ。

 ガチャリとノブを回し、俺は中へと入る。身構えていたが弓矢が飛んでくるようなトラップの類も無かった。

 クロエにも手招きをして中へと入れた。

 ボスの大男は律儀に俺たちが入るのを待っていてくれたようだ。


『オレサマニカテルカナ!』


 タンクトップにレスラーの穿くパンツ姿の巨人。


「行くぞ!」

「うんっ!」


 俺たちは近接武器しか持っていない。今からアイテムボックスから何かを取り出すのは厳しい。

 丸太並に太いパンチを寸でのところでかわす。

 風圧で少し頬が切れた。血が宙を舞う。

 多少巨人に切り傷を与えているが、まるで消耗は見られない。


『モラッタゾ!!』

「くぅ」


 顔面直撃コースのパンチを双剣をクロスして防御したら剣の片方が根本から折れた。

 やはり恐ろしいほどのパワーだ。

 長期戦は無理!


「今だクロエ!!」

「はああぁああ!!」


 巨人の顎にハンマーが叩き込まれる。

 クロエは最大追撃の構えをとって、 


「え?」


 巨人がキラキラして消えてしまった。


「勝ったの? まだちゃんと入ったのは一撃よ?」

「・・・・・・おかしい。絶対に」


「この階層だけ異質すぎる。これは早く帰って報告すべきだ」





 大部屋に閂をかけてしばらく休み、5層。


「ハッ!」


 飛んでくるライフル弾を片方になってしまった剣で弾き、クロエがハンマーで機械を粉々に粉砕する。

 幸い連射機構を搭載していないようなので銃弾は俺が耐えて、隙を見てクロエが倒すという感じで進めた。





「・・・・・・撤退しよう」

「うん。そうだね」


 俺たちは6層の雪原を見て撤退を決めた。なぜかアイテムボックスは開けない。

 一応上の階層に戻ったらアイテムは出せるようになっていた。

 しかし、体を温めるドリンクを大量に消費してここを抜けたとて、また同じような場所だったらその先に行ける保証もない。

 そしてどのくらいの階層まであるのか未知数な以上、今はここまでだと判断した。


「まあこんなものだろう」

「9層まではあるんだもんね。半分は超えたし、階層の詳細を帰って報告しましょう」

「ああ、4層が不気味すぎる。絶対におかしいよこのダンジョンは」


 帰り道はモンスターが復活しているということもなく、わりかしすんなりと地上まで戻ることができた。


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