1層管理者、ワーウルフのリィラ
たまたまリィラが遊戯王カードと丸被っているのは偶然です。
15年ほど前にTRPGでNPCとして使っていたのですが、髪の色くらいは変更するかもしれません。
1層のリィラの元へと木箱に入ったカプセルたちを台車に乗せて、運ぶ。
今回も台車を運ぶのはキララ。
エレベータ―の開くボタンを押して、キララを入れる。
チーン。1層についた。
管理者用エレベーターから歩いてすぐのところに下級魔物飼育用牧場はある。
リィラを探すことしばらく。金網で仕切られた区画の中に彼女はいた。
「リィラさん! 魔物のカプセル持ってきました!」
「あ、ありがとうございます。ちょっとワタシの家で待っててくださいね~」
彼女はパッと見は人間にしか見えない。
ワーウルフと言われなければ青い髪の普通の人間。
しかし、現在金網のなかで行われているように、下級魔物に対して厳しいしつけを行う。
今も反抗的態度を取ったであろうゴブリンを棍棒でしつけていた。
痛みと恐怖による統治である。それくらいしか下級魔物によく効く方法はないのだ。
僕たちはすぐそこにあるリィラの家に向かう。凝ったツリーハウスだ。
台車は車輪を固定して外に置きっぱなしにし、勝手に椅子に座ってくつろぐことに。
キッチンに大型冷蔵庫。リィラは年中ここにいるので不便の無いように生活必需品は揃っている。
「・・・・・・いいお家ですね」
魔工太陽に照らされた牧場区画。ここではちゃんと時間にあわせて昼夜が再現されている。
家の天井はガラス張りで家の中には光があふれている。
テーブル中央に置いてある小さな花瓶には花が咲いていた。なんの花かは学のない僕にはわからないが。
「リィラさんがこのダンジョンで一番忙しいよ」
「まあ、そんなことはないですよ~」
いつのまにか入口ドアを開けたリィラがいた。
「お茶、冷たいのでいいですか?」
チラリとキララに顔を見られる。
お茶を頂いてゆっくりしていいのかという合図だろう。
「いただきます。キララさんも同じものでいいかな?」
「大丈夫です。・・・・・・ありがとうございます」
ちょっとお高い、紙パックに入った紅茶がコップに注がれて出される。
微糖でキリっと美味しい。
「キララさんも朝からお疲れさまです~。黒狼ちゃんは元気でしたか~?」
「はい! ごはんも全部食べてくれました!」
「機嫌よく撫でられていましたし、キララさんも相性いいみたいです」
「ふふふ、それはよかったです。お世話できる方が何名いても困りませんから~」
「それで本題なんですけど、下級魔物のカプセルを持ってきました。確認おねがいします!」
「ありがとうございます~。今確認してきます~」
パタパタと出ていくリィラ。
僕らもついて行こうとしたら手で制された。
紅茶を飲んで待っているとしよう。
「・・・・・・この紅茶、すごく美味しいんですけど」
「これはね、いいホテルとかで出されるやつだから」
「リィラさんのところには結構外部からお客さんが来るんだよね。だからおもてなしように色々おいてるんだと思う」
カプセルの中を確認したリィラにお礼と別れを告げ、エレベーターで下の階層へ。




