↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
86/96

第86話 食べ残し

 ハムの餌(えさ)の補充前、取り込まれたおが屑を指で取り除く。

 その次にヒマワリの種の状況を確かめる。最初の頃は気にしていなかった。ネットの中で書かれた内容を目にしてから注意するようになった。

 ヒマワリの種は高カロリーなので過剰摂取は控えた方がいい、等の内容が記事として書かれていた。

 そこで俺は自分の基準として一日に六粒までと決めている。わざわざ数えてきっちりと容器に入れていた。

 ハムは毎日、残さずに食べていた。それが今日は違う。一粒だけ、残っていた。一度に食べないように深く潜らせていてもハムは必ず見つけ出し、平らげるのが常だった。

 ふと具合が悪いのかと思い、餌の容器を取り上げた状態でケージの中を見た。

 どこかに隠し持っていたのか。乾燥バナナをカリカリと齧っていた。この間、買ってきたグラノーラのミックスに含まれている物だった。

 ヒマワリの種の『好敵手、現(あらわ)る』と言ったところか。偏食が過ぎると体調が心配になる。飼い主としてはバランスよく食べて貰いたいものだ。


 朝食後、今日もネットで調べ物を始めた。そこそこ情報が集まった。息抜きを兼ねてハムスターにあげるバナナについても調べてみた。

 餌として生で与えても良いと書いてあった。ただし高カロリーなので注意が必要とも。


 お前もか。


 ヒマワリの種と同種であった。共に高カロリー。

 ハムが寒さで丸くなる姿には愛嬌(あいきょう)があるが、あれは太っている効果も加わっているのではと思わなくもない。

 どうしたものかと考えながら立ち上がり、段ボールハウスへ近付く。

 ハムはケージの中のおが屑に埋もれて丸くなっていた。周りにはヒマワリの種の殻や乾燥バナナの欠片が見て取れた。

 無精で太々(ふてぶて)しい、いつものハムの様子に自然と気が緩んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。