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第69話 季節の変わり目

 昨日の夕方から急に気温が下がってきた。台風の影響があるのかもしれない。室内に置いてある寒暖計は二十一度を示していた。Tシャツ一枚だと肌寒く感じる。

 その晩は珍しく押し入れから毛布を引っ張り出し、全身を覆うように掛けて眠りに就(つ)いた。


 引き続き、今日も涼しい。正午に近い時間帯、室内の温度は二十四度。ハムのケージの蓋(ふた)には保冷剤が置いてある。不要と思い、冷凍庫に戻した。

 ケージの中にはハムがいた。おが屑を集めたところに横向きで半ば埋まるようにして眠っている。寒さの兆候に思えた。

 このまま季節は一気に進み、秋に突入するのだろうか。そうなると、おが屑よりも保温性の高い厚手の紙に変える必要がある。買い置きはないので山を越えて歩かないといけない。スマートフォンの万歩計で歩数を測ると往復で二万を超える。足腰の鍛錬にちょうどいい。


 山深いところに関わらず、歩いていける場所に大型スーパーがある。二十四時間営業で品揃えも豊富。食料品や日用品に限らず、ペットのエサやオヤツ的な物がずらりと棚に並んでいた。

 とは言え、九月の平均気温は三十度前後。ハムの関連商品は十月に入ってから買っても問題はないだろう。

 ちなみに保冷剤なしの状態でもハムはすやすやと眠っている。屎尿(しにょう)用のケースの中に移っているのが少し気になるが。

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