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第64話 日中も元気?

 二階は断熱材の効果が希薄で執筆に集中できない。そこで愛用のノートパソコンを一階の和室に持ち込み、PBWの執筆をしながら気分転換にエッセイを書いている。

 山間の地域と標高のおかげなのか。部屋の温度は28℃で止まっている。

 ハムは夜行性のはずなのだが、段ボールハウスの中を駆け回っているようだ。今も引っ掻く音や齧る音が頻繁に位置を変えて聞こえてくる。どうやら部屋の温度がお気に召さないらしい。

 そっと上から覗くと段ボールハウスの聖域にハムがいた。酷い齧られ方をしたのでカマボコ板によって内側からしっかりと補強されていた。そこにハムが俯せの姿で寝そべっている。ひんやりとして気持ちがいいのか。目は完全に閉じられていた。

 あまりに動かないので息を吹き掛けてみた。素早く起き上がったので、さっと身を隠した。ヘンに恨まれると餌の補充がやり難くなる。ヒマワリの種やカボチャの種と同様に俺の指がおやつになる。

 またカサカサと走る音がする。上から覗くと今度はケージの中の回し車で俯せになっていた。宙に浮いているので涼しいのだろう。

 エアコンを入れた方がいいのだろうか。電気代が頭を過り、どうしてもリモコンに手が伸びない。

 ふとネットで見た情報が頭を過る。凍らせたペットボトルを側に置いて寝ると熱帯夜であっても安眠できるという。

 その方法はハムにも使えるのでは。凍らせたペットボトルはいずれ溶けて水に戻る。ハムに齧られれば大洪水を引き起こす。そこで細長いボトルに入れた状態で置けばいいのでは、と頭に閃いた。

 まずは空のペットボトルに水を八分目ほど入れて凍らせないといけない。

 今から始めるので結果は明日以降になるだろう。置く位置は邪魔にならない端に決めた。もちろんハムが嫌がる素振りを見せれば、すぐに撤去するつもりだ。


 どうなることやら。

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