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第61話 朝から忙しい

 五月になって寒さが緩んだ。正午には夏日になることもある。

 我が家のハムも暑さを感じているようで紙の中に潜り込む頻度が減った。ケージの中で姿を見せた状態で寝始めた。リンゴの枝や輪切りにしたニンジンを持ち込み、回し車を使うようになった。

 少し横着のように思えるものの元気な姿が見られるので良しとする。ハムスターの寿命は短い。野良ハムの時期があるので実際の年齢はわからないが、背中には注目している。

 年を取ると背中に出っ張りができるという。高齢の域に入ると人間同様に食が細くなって背骨が目立つようになる。その特徴が目安らしいので、今日、段ボールハウスの右隅で丸まって寝ていたハムをスマートフォンのカメラで撮った。

 仔細に見たが背中に異常はないようだ。未だに指を噛むくらいの力はあるので心配が過ぎるか。


 今日は給湯器を交換する日になっていた。午前九時頃に業者がきて三時間程度で終わるという。その間、水とガスが止まる。トイレと朝食は早めに済ませておく必要がある。

 ハムは音に敏感だが我慢して貰わないと。線香も苦手なようでガリガリと掻(か)き毟(むし)る。抗議の意味があるのだろう。あの艶やかな黒目で、くせぇぞ、と威嚇(いかく)している姿が容易に想像できる。


 諸々の行動を起こす前に、まずはハムの写真を公開しないと。

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