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チートを貰ったが、異世界では……。  作者: 月詠 秋水
第6章 エルティア編
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第89話 驚異!そして雪咲の決断

目覚めてしまったとあるもの、彼は一体何物なのか!?

そして、雪咲はどういう決断をするのか……!

”ふははははは!!、我は復活なり!!”


 高笑いをしつつ現れたそれは、まず人の形ではなかった。胴体がとても太めの楕円形を描いており、そこから生えている4本の腕らしきものはとてもではないが1本1本がまるで大木のように太い。顔は最早顔と呼べるか分からず、真っ黒な球体に無数に目玉が蠢いている。俺の頭の中で例えるなら、某ゲームに出てくる魔王の最終形態のような感じ。


 雪咲達はその異形なものを目にして、誰もが怯えを隠しきれずに居た。冬望とユリナと眞弓は気分が悪そうに顔を伏せ口元を手で塞ぎ、皓と俺とアーシュは顔を引き攣らせながらも警戒を怠らない。アメノウズメは大丈夫かなと視線を向けてみるも、先程まで居た筈だったのだが姿が見当たらない。あのような異形のものに恐れ慄くなど有り得ぬことだと思いながらも、眼球の動かせる範囲内でキョロキョロと探していた。


 そのようなことをしていると、向こうから話をかけてくる。


「ふむ、久しぶりの世界の香り……だが、紛れ込んだ羽虫共が居るようだな?先程から臭うと思ったわ」


「っ……!」


 無数の眼球は一斉にこちらを向き、狙いを定めるかのように一点集中で見つめてくる。目を合わせぬようにしていた俺だが、どうやらユリナが目を合わせてしまったらしい。その場で倒れ込んでしまい、少し痙攣した後動かなくなてしまった。


 俺は急遽ユリナの元へ駆け寄ってみたが、既に息は耐えていた。その事実を受け止めながらも、体は勝手に動いていた。


「皆、あいつの目を見るな!」


 その言葉と同時に、俺はアーシュを中心に魔法陣を展開。眞弓・冬望・皓・ユリナの体を魔法陣が包み込み、淡い光に包まれていく。


「ゆ、雪咲くん!?これは……!」


「俺の事は心配しなくていい、だから……せめて安全な街でこいつを倒せるように祈っててくれ」


「あんた、それってあんまりじゃ……!」


「……死ぬ気?させない、こんな魔法陣なんか……!」


「雪咲!てめぇ……!」


 皓が怒鳴り、眞弓は泣き叫び、冬望は魔法陣の中から出ようとし、アーシュは魔法陣そのものを破壊しようとしていた。眞弓は必死の思いで雪咲に向かい手を伸ばす、ほんの少しでも届けばと思って。だが……。


 眞弓の指が僕の服に届きそう、そんなほんの僅かの距離まで迫っていた。しかしそれは届くことはなく、魔法陣は眩く輝き出し皆を包み込む。


 視界がほんの少し暖かい白に包まれ、眞弓は雪咲の姿を見失ってしまう。そして気が付いた時には、皓達は旅の始まりの地……アルザース帝国のど真ん中に突っ立っていた。幸い夜中なため帝国の皆は夢の中だが、異変に気付いた衛兵達が皓達の居る場所へ向けて走ってくる。


「何だ、さっきの光は!」


「底にいるのは誰だ!!」


「え、えっとここは……」


 皓は戸惑いながらも声を出す、すると衛兵達は驚いた声を出していた。


「な、なんと……皓殿か!?」


「まぁ……はい」


「して、何故にこのような時間にこの場所に?」


「色々とありまして……国王にも話したいことがあるのですが、日が昇ってから城へ赴いても?」


「か、畏まりました!門番にはそのように伝えておきます!」


 こうして衛兵達は元の配置に戻るために走り去ってしまった、取り残された皓達は兎に角朝になるまで各自宿を取り仮眠を取ってから再集合という形で解散したのであった。

どうも、秋水です。今回から、主コメは後書きに書こうかなと思っております(むしろそれが普通だったり……)

もう11月に入ってしまいまして、年月が過ぎるのは早すぎるなぁとしみじみ思っております。

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