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チートを貰ったが、異世界では……。  作者: 月詠 秋水
第4章 アルステン王国編
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第33話 雪咲、遂に真の能力覚醒なるか!?

前回までは、雪咲がフルボッコにされていた所。


ても足も出ず、かけ離れた力に遠く及ばず敗北。



辺りには土煙が満ちている、そしてアストの足元には大穴が空いていた。雪咲の頭を踏みつけようと思い切り脚で踏みつけた際、威力が高すぎて空いたようだ。次にアストが視線を向けたのは、結界の中にいるアーシュとユリナだった。先の戦いの最中、ずっと雪咲の事を応援していた2人の事を煩く思ったのだろう。ゆっくりと歩むように近付くと、結界内の4人は縮こまるように壁際に集まる。


「……」


そしてアストは歩むのを止め、結界に手を触れる。触れている最中火花が散るが、お構いなしに結界を思い切り引っ張る。結界はまるでカーテンレールから外れるカーテンの如く、勢いよく剥がれていった。


「そ……そんな……」


「嘘よ……」


ジュリアとコーネリアは既に諦め、その場に膝を付きへたれ込む。ユリナはどうにかしようと思ったが、アーシュが行く手を阻むように前に躍り出る。


「……抵抗しなければ一瞬で逝かせてやる」


アストはアーシュの首目掛けゆっくりと手を伸ばす、だがその手をアーシュはパシッと払い除ける。そして、魔力を次第に開放していく。


くっ……ユグドラシルの中で訛っていなければ良いが……


咄嗟に手に魔力を込め、力強く前に突き出す。その手は、アストの腹部を貫いた……筈だった。しかし実際に貫いていたのは、アストではなく他の反乱軍の男の腹部だった。口から血反吐を吐き、地面に力無く倒れる男。アーシュはアストを見失い、視線だけで探していた。だが見つからないのも無理はない、何故なら……


「何処を見ている……?」


アストが居たのは、アーシュの背後。振り向こうとしたが、その前に首根っこを掴まれ持ち上げられる。低身長が祟ったのか、蹴ろうとしてもギリギリの所でアストに届かない。


「くっ……!」


「こ、この……!」


ユリナがアーシュを助けようと魔法を放とうとするが、アーシュを盾にする。そのせいで魔法が放てず、腹部に蹴りを喰らい動けなくなる。


「ゆ……ユリナ……」


手を伸ばすが届かない、それどころかアストがアーシュの腕を別の方向にゆっくりと曲げる。次第に痛みがはっきりしてきたのか、苦痛に表情を歪める。動けないユリナを除きコーネリアとジュリアがなんとかしようとするも、結局はアストには勝てず蹴り飛ばされたり吹き飛ばされたりされる。


「あぁぁ……っ!」


アーシュの腕が嫌な音を奏で始め、後少しでへし折れる……だが、完全には折れることはなかった。代わりにアストの腕がバキバキにへし折れ、掴んでいた筈のアーシュは何処にも居ない。それどころか、他の3人も見当たらない。


「あ……?」


一瞬に色んな事が起きて理解が追いつかながったアストだが、直感ですぐ近くの壁を蹴り崩す。崩れた壁の向こうでは、死んだはずの雪咲が4人を既に何処かに隠した後だった。


「……何故お前が生きてる?」


だが他の4人には目もくれず、まっすぐに雪咲だけを見てきた。


「さぁな」


雪咲は何処か落ち着いた表情で、だがさっきとは全くの別人のような魔力の質。荒々しくも、何処か深い闇のような……まるで、魔王を相手にしている気分だった。


「本当に……何者だよお前……」


アストの額からは冷や汗が止まらず、気が付けば手足が細かく震えている。恐怖に支配されるということがどういう事か、この時身を持って体験する。

次回、遂に隠された雪咲の真のスキルが発動!

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