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チートを貰ったが、異世界では……。  作者: 月詠 秋水
第4章 アルステン王国編
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第31話 初苦戦の予感!?

今回は、雪咲視点でお送り致します。


リーシアの嫌な予感という言葉を聞き、雪咲は4人を追いかけるべく城の中へと追跡していた。だがそこで出会ったのは、予想外にも……!?

雪咲は走り続けている内に城の内部へと潜入、どうやら4人は王の居る所に居ると判断しそこを目指す。そんな中ふと違和感に気付き、一瞬だけ立ち止まる。耳を済ませてみると、先程まで薄っすらと聞こえていた争いの音が消えている。ただ単に石の壁が音を防いでいるのではなく、人一人の声すら聞こえない程に静まり返っていた。


まさか……もう終わったのか……?


得も言えぬような何とも言い難い不安を抱きつつも、再び4人の所に向かい走ろうとした時だった。何処からか視線を感じ、動いたら殺られると思いその場で静止する。視線の元を辿り逆に視線を向けてみる、そこには黒っぽい布で身を包み暗闇と一体化している人の姿が。手にはナイフらしき刃物が握られており、少しでも気付かない素振りを見せれば背後からずっぷりと刺す思惑だったのだろう。


誘き出すためあえて気付かない振りを通し、また走り出す。その瞬間背後に人影が移動してきたかと思えば、思い切り背中を小刀で刺してきた。しかも若干長い為か、体を貫通しまるで心臓の位置から剣が生えているようだった。だが妙な手応えを感じ取ったのか、人影はすぐに後ろへと飛び退く。だが一瞬遅かった、逃げる人影の手首を掴み引き寄せては魔力を込めて少しだけ強く投げ飛ばす。石の壁が崩れるかと思うほど鈍い音が響き、人影の主の声らしき音が聞こえてきた。それは呻き声みたいで、ずっと唸っていた。


「ん……?」


ふと違和感を感じ、雪咲は魔法で光源を作る。光源と言っても、松明みたいな物だが……。


倒れている人の頭に巻かれている布を取ると、その暗殺者は苦痛で表情が少し歪みつつこちらを睨みつけている少女だった。推定で齢12歳付近だろうか、小柄で胸の発育も途中。何よりも意外だったのは、この歳で暗殺業をしていることもそうだがそれを悟らせぬ技術力だ。今回は功を急いていたのか視線で分かってしまったが、鍛えればどんな強者だろうが問答無用で暗殺できる。


この技術は……。


あれこれ色んな事を考えていたが、気が付いたら少女はその場から既に消え去っていた。大方暗殺失敗して殺されると思い逃げたのか、任務失敗を雇い主(恐らくは反乱軍のリーダー)に伝えに行ったのだろう。


急がなきゃ……


背後から刺さっている小刀を引き抜き、走りつつ傷口を魔法で治癒していく。出血は止まったものの、痛みが消えることはなかった。そんな痛む胸を服の上から握りしめながらも、壁抜けを応用し先を急ぐ。


「……」


雪咲が走り去った後、少女は天井から落ちてくるように降りてくる。地面に着地し、雪咲が走り去っていった方をじっと見つめる。そして光源が時間で消えて辺りを闇が支配すると共に、少女はその闇に解けていくようにその場から消える。


魔力を探りつつ走っていると、雪咲は急に立ち止まる。隣の部屋の魔力を調べてみると、アーシュ達4人の魔力が知らない魔力約数百に囲まれていることに気が付く。アーシュ達4人はどうやら壁際まで下がり、結界魔法か何かで近づかれないようにしているみたいだが……結界が破られてしまうのも時間の問題だ。雪咲が居る所の壁際には幸いにも人は居なく、ここは一気にと魔力を拳に込めて思い切り殴りつける。


石の壁はまるで爆発したかのように轟音と土煙を立てて吹き飛ぶ、それに驚いたのかアーシュ達を追い詰めている男達は固まり音のする方へ視線を向ける。だが既にそこに雪咲は居なく、皆の視線を掻い潜りアーシュ達の元へと。コーネリアとジュリアは歓喜の声を上げようとしたが、今気付かれては面倒なのでそっと口を塞ぐ。


魔力を少し多めに込め、アーシュが張っていた結界を補強。そしてくるっと反乱軍の方へ向くと、既に全員の視線は雪咲の方に向いていた。ちらっと自分が入ってきたところを見てみると、既に土煙は晴れそこには何もない。


「何だてめぇは!!」


反乱軍の男が物凄い剣幕で叫ぶので、雪咲は平然としながら受け答えをする。


「ただの通りすがりの盗賊さんですが?」


「盗賊風情が何故此処に居やがんだ!」


「仲間と知り合いがピンチだからかな?」


普通に受け答えしているつもりなのだが、後ろからアーシュとユリナの笑いを堪える声が聞こえてくる。それを聞いてしまい、雪咲は内心恥ずかしかった


「邪魔だ……退け、あいつはお前らでは束になっても敵わんだろうよ」


後ろに気を取られ気付かなかったが、一人他の奴らとは体格も魔力の大きさも段違いに強い奴が目の前に現れた。これはまずいと思ったのか、雪咲は咄嗟に素手で構える。だが、何故か体の動きが鈍く感じる。


「……」


冷静に原因を探っていると、答えはとてもシンプルだった。目の前の強敵が、巨大な魔力を放出させ雪咲を威圧しているせいだった。冷静にとか言っていたが、実際にはかなり慌てている。無表情な雪咲の頬を、冷や汗が伝い……地面に落ちた瞬間、目の前の大男は剣を抜き斬りかかってくる。


「……!?」


速すぎるのかそれとも気が動転していたせいなのか、雪咲のかわすタイミングが少し遅れ髪が少しだけ斬られる。それだけかと思いきや、影でこっそりと治したはずの来ていたローブの前を止めるボタンが全て斬られていた。


「……こんなものか」


大男は少し残念そうな声色で呟き、剣を振り下ろし終えたまま切り払ってくる。これはどうにも無理だと判断した雪咲は、魔力を足に溜め瞬間移動のように離脱する。速度で言えば音速以上なのだが、大男はあろう事か予測していたかのように止まろうとしていた地点に待ち構えている。


嘘だろ……!?


どうしても逃げられぬと悟ったのか覚悟を決め、魔力で何かを作り出し大男の剣に向けて振り抜く。

今回で、雪咲くんは初苦戦を強いられると思います。


この先の展開は、作者である私ですら決め倦ねています。


ですので明日の投稿は少し遅い時間帯になってしまうと思いますが、あしからず

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