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チートを貰ったが、異世界では……。  作者: 月詠 秋水
第4章 アルステン王国編
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第30話 遂に反乱軍は……

今回の話でグラン視点の話はひとまず段落し、次話からはまた雪咲視点の話へと戻ります。4人の行方を追った雪咲、追いつきそこで目にしたものとは……!?


ここからは関係ない話になってしまうのですが、遂に総合UA数が八千を突破致しました!!


皆様、この様な話を読んでいただき誠に感謝しております!!


つきましては、1万を突破した暁には何か特別な話を上げようと考えております。どんな話にするかはまだ未定ですが、要望などが御座いましたらなるべくご期待に添えるように頑張りたい所存です!(尚、本編とは一切関係のない話としてです)

リーシア達騎士団とグランを除く盗賊団員は、半数以上の反乱軍を切り伏せ残るは数千にまで来ていた頃だった。流石のリーシアやフィーリエやヴァン達も疲労の色を浮かべており、息切れを悟られぬよう立ち回っていた。だが目には見えぬが明らかに反応速度等が遅くなり、剣を振るう速度も落ちてきている。現に、相手に剣戟で押し負けそうになったことが多々の場面でもあった。


「ちっ……この程度で……!」


本人はこの程度どうということは無いと言い張るが、誰から見ても働きすぎだ。共に戦っていたフィーリエとヴァンが、無意識にリーシアの護衛に徹しているほどに。


「リーシア、程々にしときなよー?」


「……倒れられても困る」


「大丈夫……まだ……いける……!」


ふらふらになりながらも必死に剣を振るい続ける、だが本人の意志とは関係なく体の限界はやってくる。剣を振りかぶった瞬間、握りしめていた手の握力は消え去り剣は地面に突き刺さる。再度握ろうとしても力が入らず、遂には魔法すら唱えることが困難になった。


「くそっ……まだ敵は居るのに……!」


そんな中でも敵は所構わずに襲い来る。少し後方から見ていたグランだが、周りの状況を見て顔色を変える。フィーリアとヴァンはリーシアから少し距離がある所に居て、逆にリーシアと反乱軍の距離は目と鼻の先に居る。


「なっ……!?」


「間に合わ……」


2人が悲痛の叫びを上げるが、剣を振りかぶられているため死への恐怖でリーシアはその場から一歩も動くことが出来ずにいた。


行けるか……!?


後少しでリーシアに剣が届く……だが、その前にグランが間に割って入る。残り少ない魔力を全て足に集中し、全力で地面を蹴る。グランは物凄い速度で移動し、恐らくだが他の人から見たら消えたようにでも見えていたのではないだろうか。グランが手にしていた武器で剣を弾き、空いている手でリーシアを抱き寄せる。


「ボサッとしてんじゃねぇ……よっ!」


少し声を荒げつつも敵を切り伏せる、思えばこの時からかも知れないと後にグランは思い知らされることになる。


死への恐怖がまだ離れないのか、呆然とただ立ち尽くしているだけのリーシア。そんな状態だと邪魔だと言い、フィーリアに頼んで後方に連れて行ってくれと頼む。ついでに


”後は任せておけ”


と言い放ち、反乱軍の方へと歩を進めていく。勿論体力もさほど回復なんてしていないし、魔力も先程のせいで底を突いた。残るは、この意識ある限り獲物を振るい続け、一人でも多くの団員達を生き残らせることだけを考えていた。戦い続けていること数十分、意識は朦朧とし始めもはや痛覚すら消えたのではと錯覚してしまうほどに。


反乱軍も後少しで片付く……そう思った瞬間何故か気が少しだけ緩み、その一瞬に足元を掬われる。剣を振り抜いた反動で体制を崩し、それを見逃さんと言いたげなように束になって襲いかかってくる敵。


「しまった……!」


急いで態勢を立て直そうとするが間に合いそうになく、魔法を使うにしても距離を取るにしても体の何処にもそんな力など残されてはいなかった……そう、ただひたすらに剣を構え振り抜いているだけだった。体の到る所から流血し、背中や腹部などには剣が突き立てられている。肉体が限界を通り越し、既にもう動かなくなっていた。それでも尚戦い抜こうと必死になっていると、グランを取り囲むように盗賊団員が円陣を組む。何をする気かと思えば雪咲が居ない分グランだけが頼りなんだと言い、個別で敵わなくても全員でなら勝てると踏んでグランを守りながら戦うという。


「馬鹿……無理だ、俺が足を引っ張ってしまう……!俺のことは放っておけ!」


ようやく戻ってきた痛みに顔を歪めながらも叫ぶ、だがその訴えは誰一人として聞く耳持たず騎士団員に激励の言葉を貰いつつも、渋々と後方へと下がっていく。この後、別の意味でグランには地獄が待っていた。


「さてと……やるぞぉ!!」


反乱軍の残りは数百程度、これが最期だと願いながらも出し惜しみ無く力を使い切るように戦う。最初の頃の勢いの良い激戦は無いが、一気に決着を付けるべく地味だが確実な方法で仕留めていく。チーム分けを事前にしており、罠を張る団員チームとそれまで時間を稼ぐチームと罠にかかった反乱軍を仕留めるチームの3つに分かれる。その作戦がうまく当てはまっていたのか、罠と言う名の落とし穴に嵌った反乱軍を寄ってたかって襲う。騎士団の連中も加わり、数百の軍勢はあっという間に壊滅したのだった。

本来なら次話は閑話なのですが、ネタも特に無くハルカスではずっと雪咲と行動していたので閑話は一先ず保留とさせていただきます。

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