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チートを貰ったが、異世界では……。  作者: 月詠 秋水
第2章 リオーネ編
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第11話 遂に決まる盗賊団の名と今後の方針

遂に第2章!


今回はあらすじ風ではなく、普通にご報告したいことがございます。


それは……遂に、UA数が1500を突破いたしました!!


皆様、こんなに読んでいただけて嬉しみの限りでございます!


恐悦至極です!


これからも続けていく予定なので、どうか文才とか語彙力はありませんがどうか楽しんで頂けると幸いです!

リオーネから出て北東側にある森の中、雪咲達盗賊団は火を囲み話し合いをしていた。辺りは日が暮れたせいで真っ暗になり、唯一明るいのは光を放つ虫……光虫の光と焚き火の光だけ。そんな中盗賊団員は先程仕留めてきた(雪咲が)魔物の肉を喰らいながら、談笑をしていた。


「しっかし、雪咲さんって何者なんすか」


どうやらコカトリスの件だけではなく、先程食料として討伐してきた魔物を素手で捌き木の枝を加工して串として利用していた件もあるらしい。


「何者って言われてもな……普通に人間なんだけど」


苦笑を浮かべながら頬を掻く、するとさっきまで黙り込んでいたグランが唐突に質問をしてくる。


「なぁ、どうして宿屋ではなくここにしたんだ……?森の中は、特に夜だと魔物共が凶暴化して危険……」


雪咲はすぐには答えず、”うん”とだけ相槌を打ち少し考える素振りをする。そう……雪咲が最も恐れていたのは、情報の漏洩〈盗聴スキル〉のことである。民間の宿屋だと何処で誰が聞いているかわからないし、かといって大仕掛けのトラップや空間を捻じ曲げたりする魔法なども使えない。その点森の中ならば、余程の阿呆でない限りは夜中に出歩いたりなどしないはずだと踏んでいた。


ただ唯一心配なのが、ユリナの事である。盗賊団員は殆どが男性、こんな森の中だろうが恐らく平気であろう。だがユリナは唯一の女性だ、恐らく不安で仕方ないだろう……そう考えていたのだが……


「ん~、お肉おいし~」


当の本人は全く大丈夫そうなので、気を取り直しグラン達に内容を話す。


「魔物共の心配は大丈夫、ここの周りに強力な結界魔法を仕掛けたから。そして宿にしなかったのは、ちょっとした警戒だ」


すると、何かの単語に反応したグラン。それに気付き、どうした?と聞き返してみる。


「いや……その……結界魔法って何だ?魔法の一種なのか?」


「は?」


予想外の返答に、素っ頓狂な顔をしてしまった。まさか、剣と魔法のファンタジー世界の癖に結界魔法の概念すら無いとは思っていなかったのだから。だが気を取り直し、結界魔法の事を教えた。


「いいか、結界魔法ってのはいわば術者とそれが認めた者のみが立ち入れるちょっと特殊な空間を魔法で疑似形成した空間の事。この魔法はあ外からのらゆる魔法を弾き、中からの情報は一切外には漏れないという。」


淡々と説明するが、グランやユリナや盗賊団員達は理解出来てないのか首を傾げる。脱線した話を戻し、更に進めていく。


「今から話す話は、他の誰にも聞かれたくないんだが……俺達の盗賊団は名前がない。それに行動目的も……だろ?」


その言葉に、辺りが騒然となる。しかし結界魔法のお蔭で、森が騒がしくなることがないので少し安心している。


「だな……それで、どうするんだ?」


「うん、それなんだけど」


雪咲は話す、人を襲わぬ盗賊を目指していることを。人を襲わず魔物だけを襲う、多種族への偏見は一切捨て寛容な心で受け入れる。勿論無償ではなく、それなりの耐火は貰う。例えば襲われている所を助けたならば、謝礼としてモンスターの素材並びに肉などは全て頂く……と言う風に。そして、人とは対峙せず傷付けないという事をアルザース国王ツァイと約束したということを。


「……と、そんな感じだ」


その理論に誰もが言葉を失う、何故ならそれは本当の盗賊とは言えないからだ。そんなのは百も承知、盗賊というのは単に自由に暮らしたい言い訳みたいなものなのだから。


「……で、どうする?俺に付いて来るかどうかはお前らが決めろ」


そう言い放ち、手に持っていた串を火の中に投げ込む。暫く騒然としていた中、ユリナに服の袖をクイクイっと引っ張られる。


「ん、どうした?」


ちらっとユリナの方へ向くと、何故か満面の笑みだった。


「面白そうね、その話……私、乗ったわ」


「お、おう……」


迷いのない即答ぶりに、雪咲は苦笑を隠しきれてはいなかった。だが、不思議と嫌な気はしなかった。それから数分後、話は纏まったみたいでグランが雪咲の方に向き向かい合う形になる。


「……分かった、付いていこう。本当ならあの村で死んでいた身だ、地獄の果までアンタに忠を尽くすよ……リーダー」


フッと微笑んだのも束の間、とても緊迫した表情で覚悟を口にする。


「オッケー、なら考えていたこの盗賊団の名前を決めよう!」


勢いよく立ち上がると、周りの連中も釣られて立ち上がる。だがユリナは、雪咲の袖を掴んだまま離さなかった。


「俺が考えていた名前……それは”自由なる盗賊団”〈フリーダム・シーフ〉なのだけど……どうかな?」


雪咲は向こうの世界でもネーミングセンスが無いと言われ続けていた、まさかこっちの世界に来て名を付けることになるとは思っていなかった雪咲は内心緊張状態だった。


……どうだ?


視線だけで辺りを見渡すと、グランが拳をこちらに向けてきたのが分かる。その拳に合わせるように、雪咲も拳を突き出すとコツンっと合わさる。


「良いな、その名前……気に入ったぜ!」


ニカッと笑うグランを見て、雪咲は心の底からホッと安堵した。周りの皆も、ワイワイしながら拍手をしてくれていた。ユリナは、雪咲の顔を見ながらニコッと微笑んでいた。


「いい名前ね」


「ありがとな」


優しくユリナの頭を撫でると、嬉しそうに目を細めてた。この日雪咲達の盗賊団、フリーダム・シーフ結成の記念日としてそのまま宴会へ縺れ込んだ。宴会と言っても、酒などはなくただ単にありったけの肉でワイワイする程度のものだった。そして騒ぎ疲れたのか、暫くすると皆寝てしまった。ユリナも疲れてしまったのか、雪咲の膝の上に頭を乗せ完全に寝てしまっていた。


「ふぅ……」


小さくため息をつき、”おやすみ”と呟き火を消す。辺りが一気に真っ暗になり、雪咲はその場にゴロンと寝転ぶ。ユリナの頭を落とさないように、気を付けながら……。


空に浮かぶは綺麗な満月、そして無数の星々。向こうの世界の事を思い出し、皓達の事を思い出しながら瞳を閉じ……意識を闇の中へと手放していくのであった。

次話は、明日の夜に投稿致します!


尚、閑話は10話毎に挟んでいこうかなと考えております!

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