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愛はトキドキ夢を見せる  作者: 秋山葵
春へ歩いて 木村紅葉
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115/196

春へ歩いて 5

「優勝したのは、ボクらの力じゃないんダ」

 解散後、わたしの家にスッタンがやって来た。いつものことなので、お母さんも違和感など何もない様子。自然と二人分のジュースとお菓子を部屋まで持って来てくれた。

「どうして? 怪しいとは思ったけどさ」

 聞いて欲しそうにしていたので、あえてからかわずにわたしは問い掛けておく。ジュースとお菓子を一口、スッタンは落ち着いたトーンで説明を始めてくれた。

「ファンの人なんて、殆んどいないんじゃないかナ。可愛いメンバー多いし、全くいないとは言わなイ。それでも、優勝だなんてネ? 本来なら、予選突破も無理だったと思ウ」

 分かってはいるけれど、改めて言われると少しショックだった。それを考えると、わたしも優勝を実力と願う部分があったのかな。ありえない、頭では思っていたんだけどね。

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