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春へ歩いて 3
「あれはただの予選、まだ喜ぶべきではありません。本当の戦い、つまり本選はこれからなのですから」
むしろ冷静にさせる役割に回った方がいいのではないかしら。予選通過で大喜び、そんなんじゃダメ。目標は、もっともっと高く持たせないといけないわ。
「そうだな。予選で満足するような私になりたくない。皆、本選でも全力を出して戦おう。なんなら、もう一曲作ろう」
カッコいいことを言い出したかと思えば、まこぴーは驚愕の提案をする。予選を一位通過している訳だから、本選での一次は後半になると予想出来る。一位チームだったら、盛り上がってから出すよう少し操るでしょうからね。
でも、どんなに遅くても明々後日だわ。確かに新曲の方がいいとは思うけれど、時間がなさ過ぎるのではないかしら。
「いいネ。でも一から作るのは無理だから、アレンジを加えるか作れても歌詞で限界だと思ウ」
さすがはスッタンだ。わたしは素直に感心した。替え歌のような感じで、音楽は同じでも歌詞を変えれば違う感じになる。それだとしても時間は少ないけれどね。アレンジを加える、それくらいなら可能ではないかしら。




