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愛はトキドキ夢を見せる  作者: 秋山葵
春へ歩いて 木村紅葉
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112/196

春へ歩いて 2

「どしたノ? ちゃんと喜びなヨ」

 わたしの様子に気付いてか、スッタンはそう囁いてくる。ハートもまこぴーも素直に喜んでいそうだし、その言葉は色々と不味いからね。ちゃんとを付けたと言うことは、スッタンも心から喜べてはいない。嬉しいけれど、みたいな感じ。つまりわたしと同じでしょう。

 それに、優勝出来たのはきっと嘘ではない。ならば嬉しいことなのだから、最初に喜ぶだけ喜ぶべきだとは思うわ。誰かの思惑だとしても、そのおかげで優勝出来たのならばいいこと。熱狂的なファンがいて、その人は異様に友達が多くて金持ちだった。そうとでも考えようかしらね。

「紅葉は本当に冷静だな。それでも、嬉しさが顔から滲み出ちゃってる。やっぱ嬉しいよな」

 ちょっとまこぴーのキャラがウザくなっている気がした。きっと、それほどまでに嬉しいことという意味なのね。嬉しさが顔から滲み出てる、それはよかったわ。そんな難しそうな表情を表すことも出来ると、演技力を褒め称えてくれているようなものだもの。

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