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【仮】適性看破スキルで幸せになりたい ~魂がブサイクって何!?雑転生で殺されかける~  作者: ファンタジーに恋焦がれ太郎


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第5話:え?だっこしながら戦うの?危ないわよ?

更新〜



 ヴァネッサ夫人に時々ギュッと抱きしめられては閣下に睨まれ、ティアさんが呆れながら大きな公爵家の家?城?の廊下を歩いていく。

 小さい中庭を横目に高そうな絵画や彫刻品が並んでいる廊下を歩く。忙しなく早歩きをするメイドや全身鎧の兵士が歩き回っている。


 後ろに着いてきている人の中に先程のアレクと呼ばれた推定息子さんに似ている長髪で眼鏡をかけた頭が良さそうな細身の長身男性と、夫人とは違って色々大きく下手したら隣にいる推定次男よりも身体がしっかりしてそうな長身で姿勢の良い軍人みたいな服を着ている女性がいた。


 実際は誰なんだろうと思いながら見ていると推定次男は眼鏡をかけ直しながら目を逸らし、推定長女は笑顔で手を振ってきたので振り返すと「きゃ〜!可愛い!」と言いながら推定次男の背中を音が出るほどの勢いで叩き、そのせいで眼鏡が吹っ飛び、横にいたパッツンメイドがこなれた感じでタオルで優しく眼鏡をキャッチしていた。



 「痛いよ姉さん!力強いんだから止めてって言ってるだろう!?眼鏡が壊れるところだったじゃないか!」


 「だってあんなに可愛いのよ!?あなたの子供時代も可愛かったけどあの子はもっと可愛いわ!?」



 どうやら眼鏡の彼は末っ子らしい。そんなことを考えていると大きな音と共に今の俺では絶対に開けないくらい大きな両開きの扉が開いた。


 バスケットコート2面分は有りそうな茶色の土の地面。広場の真ん中には既にアレクさんが顔出しでマント付きの全身鎧を身に着け、左手には自身の足元から胸まで隠れる位の大きな盾と右手に抜き身で普通のサイズ?の剣が握られていた。



 「流石騎士団長。準備が早いな!」


 「…それで親父殿?俺は誰の相手をするんだ?……その子供だと言うならいくら親父殿でも…」


 「安心しろ!相手はティアだ!今日は獲物が違うけどな?」


 「…ティア殿か」


 「あら不服かしら?」


 「いえとんでもない。ただまた終わった後に宥めるのが大変そうだなと」


 「いつもは負けてるけど、今日は違うんだからね!」


 「ほう?」


 「かっか」


 「…ん?……あ、俺か?どうした?」


 「ティアさん、まだヘタ、だからうちこみの、れんしゅうだけ」


 「…なるほど。劇的に上手くなってるとかでは無いのだな?おーいティア!まだ下手くそだから打ち込み稽古だけにしとけってよー!」


 「え?…ちょっと待った!!」



 閣下の言葉を聞いたティアさんが走ってこちらに戻ってきた。



 「劇的強くなってるとかじゃないの!?」


 「れんしゅう、しないと、うまくなれない、でしょ?」


 「うふふ♪1本取られたわねティア?」


 「えー!?なんかないの?急激に上手くなる技術とか!?」


 「そんなもんあるわけないだろう?」


 「ティアさん、だっこ」


 「え?だっこしながら戦うの?危ないわよ?」


 「ちがう。さくせんかいぎ」


 「…ふーん?面白そうじゃない?ヴァネッサ?ちょっとこの子借りるわね?」


 「子供を物みたいに言うんじゃないわよまったく」



 訓練場の端まで行き、俺が想像したことが出来るか確認してみた。





ヴァネッサ夫人視点



 訓練場の端まで行き、2人で話している。時折ティアが驚いた顔や困惑した顔、良いアイデアを貰えたのか嬉しそうにしている。



 「どうやら悪巧みは得意らしいぞ?あの子供は。育児は大変そうだな?」


 「お互い様でしょ?でもこれでどういう思考をするタイプなのかなんとなく知れるわ」


 「…そんな単純じゃ無さそうだけどな」


 「それで父上、母上。そろそろ教えていただけませんか?」


 「ん?…あー、いや。()()の後にちゃんと話す。今は見ていなさい」


 「ティア様の弓と精霊の波状攻撃も素晴らしいのにあれ以上の物が見れるの?」


 「たぶん今日は無理でしょうね。練習してないとダメみたいだし。そのための練習なんだけどね?」


 「あの大盾を持った兄上の防御を突破出来るとは思わないんですが…」


 「あぁ。俺も流石にそこまでは思っていない。…だが」


 「いつも完全に封殺されていたティアが少しでもアレクの守りを突破出来るとしたら。あの子は全力で守らないといけないわね」


 「その通りだ。何が何でも養子にして他領に、いや他国に行かない様にしなければ」


 「…もしかしてあの子供の発案なんですか?信じられません」


 「でもクリス。普通の人が()()()()()()()()()()()()()()と言えるかしら?」


 「姉さん。確かにその通りだけど…。っということは本当にあの子供が?それは…」


 「凄いだろ?クリス、お前は分かったみたいだな?」


 「…信頼出来る人間を増やさないといけませんね」


 「流石俺の息子だクリス。その通り。警備もそうだが人脈もだな。今まで以上に気をつけなければなるまい」


 「あっ、悪巧みは終わったみたいよ?見てよあのティアの顔」


 「…ありゃ新しいことを試す時のワクワクした顔だな。エルフの癖に表情に出過ぎだろう」


 「だから私達と今も交流出来ているんでしょう?」


 「はっ。違いねぇな」


 「ヴァネッサ!この子を任せた!では行ってくる!」


 「あんな嬉しそうなのはエルフの森で弓を新調した時くらいじゃないかしら?」


 「まったく…。で?何を言ったんだ?」


 「…ひみつ。みてればすぐ、わかると、おもうよ」



 腕の中でたどたどしく、一区切りずつ話すこの男の子。利発そうに感じるけれど、話すのは苦手なのか。それとも別の原因があるのかしら?どこか興奮気味に訓練場を見ようとしているが、…私では背が低いから見えにくいのかもしれない。レベッカに動いちゃ駄目だからねと注意してから肩車させてあげると「…おー!」と男の子は今までで1番楽しそうな声を出していた。


 見た目通り子供の部分もあるのね。安心した。記憶があるみたいなこと言ってたから中身がオジサンだったらどうしようかと思ったわ。


 そしていよいよこの子の話が本当か知る戦いが始まった。


 

果たして、中身はオジサンなのか?


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