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【仮】適性看破スキルで幸せになりたい ~魂がブサイクって何!?雑転生で殺されかける~  作者: ファンタジー世界に恋焼かれ


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第13話:ちょっと待てヴァネッサ。最後まで聞いてからだ

今日も投稿〜、短め!

公爵家視点



 少し遡り、ティアとレベッカに言われたことで自分達の失態に気づいた公爵家の面々。執事長のホーキンスとメイド長のアンナでさえ、利用するつもりは無かったが公爵家当主の使用人達の適性を見たいと言われた時にリヒトのことを考えずに仕事が捗って助かると思っていたことと主人達を止められなかったことを悔いていた。


 ホーキンスの「座ってから少し、落ち着いて考えましょう」という自分にも向けた言葉で一同、席に座り直して各々虚空を眺めながら自問自答していた。


 20分位経ってから、公爵家当主であるガルヴェインが立ち上がり家族を見渡して話し始める。



 「みな、どうするか決められたか?」


 「……えぇ。あの子のことを愛すと言っておきながらあの発言は愛の欠片も無かった自分に失望したわ。でもまずは謝りたい。そのうえで許してもらえるならば、今度こそ、愛をもって家族になりたい…」


 「私も将来の弟に対してやらせる内容ではなかったと反省している。軍隊は人の生死に直結する。それを幼いリヒトに頼るのは違うと、今は思う」


 「……この流れで言うのは少し抵抗あるけど、僕は適性を見てもらうこと自体は問題無かったと思うよ」


 「クリス!!あなたっ!!」


 「ちょっと待てヴァネッサ。最後まで聞いてからだ」


 「……ふぅ。えぇ。そうね。ごめんなさいクリス…」


 「いえ、分かっています。それで問題だったのはリヒトの前でする話しではない、ということとまずはリヒトに聞いてから考えることを当たり前のようにやってもらう前提で話しを進めようとして雰囲気を悪くしたことが問題だったと思います」


 「あぁ。俺もクリスの意見と同じだ。まだ短い付き合いだがリヒトは素直だ。嫌なことは嫌と言い、やりたくないことはやらないタイプだと思う。だからまずは謝罪をしたうえで元気になったらそういうことをしてもらえないか相談するべきだった」


 「…失礼ながら私も部下達の仕事が捗るならと期待して主人達を止められませんでした。申し訳ごさいません」


 「それなら私もです。より向いている仕事に割り振り思う存分に働いてくれた方が下の子達も嬉しいと思い、止めませんでした。申し訳ありません…」


 「なら2人も一緒に行こう。許してくれればいいのだが…」



 全員で謝れば、やり直せるとどこかまだ思っていたその時、部屋にノックの音が響き渡る。入る許可をすると兵士が現れた。鎧の種類的に街の城壁を守る門兵というのはすぐに理解した。ヴァネッサとクリスは嫌な予感がし、他のメンバーは緊急自体かと身構えた。その門兵は絶望的なことを伝え始めた。



 「報告します!南門でレベッカ様から伝言を預かりました!内容は『後で手紙を出すから!』、以上です!」


 「何故このタイミングで?」


 「…まさか、ね、ねぇ?レベッカは1人でいたの?」


 「正確な人数は馬車の中まで確認していないので分かりかねますが、メイドやエルフが乗っていました!」


 「う、嘘…」


 「…あやつの行動力を忘れておったわ。クソッ」


 「子供は?子供は一緒に乗っていなかったのか?」


 「子供?……あっ、そういえばエルフが抱きかかえていたような?この辺りでは珍しい黒髪の子供でした」



 その言葉が告げられた直後、ヴァネッサ夫人は力無く背もたれに寄りかかって両手で顔を覆い、ガルヴェインは腰と顔に手を当ててしまったと言わんばかりに顔を左右に振り、アレクは天井を見上げ、クリスは眼鏡をかけ直した。



 「よくすぐに伝えてくれた。仕事に戻ってくれ」


 「はっ!失礼しました!」



 兵士が鎧の音をたてながら遠ざかったのを確認してクリスは話し始めた。



 「姉上が同行しているならばまだ縁は切れてなさそうですね。それに南門から出ていったということは…」


 「あぁ。レベッカが治めている港町だ。あそこは浅瀬だから遠乗りする船が着岸出来ない。遠くに行くこともないだろう。とはいえ、流石に少し焦ったぞ…」


 「南門方面は港町以外小さな村がいくつかあるだけですからね。行き先に見当がつく範囲で本当に良かったです」


 「いえ。ティアがいるからメイドとレベッカを振り切ろうと思えばリヒトちゃんを抱えてどこかに消える可能性が十分あるわ。それくらいの行動力があるもの…」


 「悪い想像ばかりしていても仕方ない。我々はここで手紙を待つしか無いな。下手に会いに行けば本当に飛んで消えそうだ」


 「歯痒い、ですね…」


 「あぁ。ティアは子供に関してはかなり過保護で頑固だからな…」


 「ティアは、と言うよりエルフが、でしょ?数が少ないから新しい子が生まれたら里のみんな親戚みたいに全員で可愛がる文化らしいから…」


 「最善の方法を考えていたら最善とは程遠い結果になってしまいました…」


 「……ともかくだ。レベッカがすぐに手紙を出してくれることを祈ろう」


 「「「出してくれるかなぁ…」」」



 家族だけでなく、使用人も頭に浮かんだのはレベッカは「手紙書くくらいなら直接行けばいいじゃん!」とその場で馬に乗り込むタイプなのだ。しかし今回はレベッカも怒って、いや、悲しんでいたので時間がかかりそうだと全員ため息を吐いた。

良ければリアクションだけでもくれると嬉しいです

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