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魔法に永遠を  作者: にこだ
第一章
3/19

第二話「どうする?」

第二話です。

ではどうぞ。

「ど、どういうことですか?」

あまりの突然のことにアフェが尋ねる。

「ここマージェリー学園は世界の中でも上位クラスに入る名門校だ。世界各地から魔法を学びたい生徒が入学してくる。これは知っているよね?」

「知ってますけど……」

「じゃあ次に、これを見てほしいのだが」

そういい学長が見せてくれたのが、前回の魔法実技と学力テストの順位表だ。

見てみると、魔法実技の1位はアフェ、学力試験の1位は私の名が書かれていた。



ここで説明しておこう。

ここマージェリー学園のような名門校では、魔法実技と学力試験の2つテストを受けなければならない。

魔法実技では護身術、陰陽術、呪術、精霊術などたくさんの魔法が試される試験だ。

いわゆる、「実技試験」というものだ。

その一方、学力試験では魔法学はもちろん、歴史学、薬学、化学、天文学、地学、文学などについての問題を問われる試験である。

そして、順位表とは異なる自身の級がわかる階級がある。

上から順にペール、グレイッシュ、ビビット、ライト、ソフト、ダル、ダーク、ブライト、ストロング、ディープという10段階に分かれている。

私達の学年では魔法実技はアフェが一位ペール階級、学力試験では私が一位ペール階級となっているというわけだが…。


「昨今、エレストリアについての研究が進められている。しかしそれが人手不足でね……そこで国の王族たちは名門校の試験の上位者に目をつけた。そして王族はこのような命令を出したんだよ」

「わ、私は……反対です。急に言われたこともありますが……かつて世界を滅ぼした魔女の研究など……無理です」

そう答えたアフェ。

私だって同じ気持ちだ。

研究員になるということは、エレストリアの側にいることになる。

ゲルデッドの予言が必ずしも当たるとは限らないが、その予言が現実になろうとしているのだ。この身に何が起きるかわからない。

だけど……。

「そう言うだろうとは予想はついていたが、これは王族の命令だ。逆らったら、何をされるかわからない。学園がなくなるかもしれないし、最悪の場合、君たちが殺されるかもしれない。だから学長としての私は、君たちのために……研究員になって欲しい」

そう言われて何も反論できなくなったアフェ。

「あ、そうだ、君たちの他にも研究員派遣候補に入っている者がもう1人いる」

そう言い見せてくれたのは、違う学年の魔法実技と学力試験の順位表だ。

2つの試験の1位は同一人物。そして……。

「そう、もう一人の候補者は……アルバート・ヴィテリー。君の弟だよね。話によると、とても優秀な生徒だそうだ。だから候補に入ったんだよ。彼には後々声をかけようと思う」


ゴーンゴーンゴーン。

「あ、もう五限目に入るね。話はここまでにしよう」

「あの、学長、1つだけ質問していいですか?」

「何かな?」

「研究員に入るのはなぜ私達なのですか? ここの学園は3歳から入れる学園なのに……なぜ私達の学年とアルの学年が候補に入るのですか?」

「残念ながら詳しくは知らない。だけど……これはあくまで、私の想像に過ぎないが……多分今までの経歴で成績が良かったのは、君たちの学年や君の弟の学年だったから、上位の君たちが選ばれたと思っている」

「わかりました」

「そして、まあ今回の件は無理強いはしない。だけど、さっきいった可能性の事も考えて、後日返事を聞かせてくれ」


「急に派遣されるとか、冗談じゃないっつーの!! あいつら、頭おかしいんじゃない!?」

学長の前では、静かだったのに……学長室を出た途端言いたい放題のアフェ。

「それに、アルくんも派遣されるとか意味がわかんない! 王族もぶっ殺してやる」

話がどんどん物騒な方にエスカレートしていく。

「それだけはほんとにやめて」

と言ってもアフェはアルにゾッコンだからなあ。

そのうちの1割はこの前うちに遊びに来てくれた時、アルがアフェに優しく接してくれたこと。

あとの9割は……顔。

「でもさ、逆らったら王族に殺されるかもしれないんでしょ?」

「それが理不尽っていうの。なんで私達が派遣されないといけないわけ? 試験上位者? 知らない。そんなものこんなことがしたくて獲ったわけじゃないっての。でしょ?」

「それはそうだけど……じゃあアフェはどうしたいのさ?」


「身の安全のために一応研究員にはなる。だけどいつかは絶対抜け出してやる」


「え! 抜け出す!? 何か策がある……」

「ううん。ノープランだよ」

そういい親指をたてて笑って見せるアフェ。

「余計心配だよ!!」


第二話どうでしたか?

改善点、感想等よろしくお願いします。

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