第一話「研究員派遣候補」
第一話です。
では、どうぞ。
いくら強い魔法使いだって、永遠に生きていられるわけではない。
必ず命に限りはある。
子供でも知っている常識だ。
魔法使いも生まれて成長して、年老いていつかは死んでしまう。
人間と一緒だ。
「起きろ!」
……誰?
こんな起こされ方をされたことがない私は戸惑いを覚えた。
「起きろ!」
誰なんだろう?
真っ暗で何も見えない。
「君が起きないと世界が……」
この人は何を言おうとしているのか……わからない。
「姉ちゃん!!」
その声でやっと目が覚めた。
目を覚ますと、弟のアルが呆れた様子で私を見下ろしていた。
「全く……なんで俺じゃねぇと起きねぇの? お母さんが、3回起こしたっていうのに……」
「そう……ありがとね。起こしてくれて」
そう言い私はリビングへと向かった。
「おはよう。シャーナ、アル」
お母さんがご飯の配膳をしながらそう言った。
「ありがとう、お母さん。あとは自分でするから」
「いただきます」
お母さんが作ってくれた朝食。
明るい日差しが射す朝。
ヴィテリー家のいつもの朝が始まった。
「姉ちゃんってば本当に心配性だな。大丈夫だって。魔法使いが見つかったって言ってもその封印を解くことができるのは、その『勇者様』とその『勇者様』の末裔だけだってニュースで言ってたし。大丈夫だよ」
「う、うん」
確かに、「勇者様」や勇者様の末裔でないと封印を解くことができないと言っていた。
だけど、見つかったからには不安を感じずにはいられなかった。
「いってきまーす」
そういい家を出た私とアル。
アルとは学園は一緒だが、学級が違うため学校に着いたら別れなければならない。
学校に着き、アルと別れた。
教室に向かっていると、廊下を歩いていたアフェが私のところに来て、
「さっきさ、先生に言われたんだけど、昼休みが終わったら私達二人で学長室に来いって。話があるからだって」
「話? なんの?」
「知らない。だけど来いって言われたからには行くしかないけど」
話……そして学長室……。
学園のトップに当たる人のところに行って話を聞くなんて……その話自体も身に覚えがなかった。
ゴーンゴーンゴーン。
昼休み終わり。
「じゃあ、行くとしますか」
そう言い私とアフェは席を立った。
ドアをノックして中に入る。
「学長。こんにちは。アフェティナ・ベールと申します」
そう言いスカートを両手で軽く持ち、お辞儀をするアフェ。
「私はシャーナ・ヴィテリーです」
同じく私もアフェと同じようにスカートを両手で軽く持ち、お辞儀をした。
学長室に入ったときの挨拶の仕方である。
「時間通りだね。じゃあ始めようか。まずそこに座ってくれるかな」
学長が指さしたソファに腰掛けた私達。
机を挟んだ向こう側のソファに学長が座る。
学長の名はビナード・マグナー。
三十代前半の男性。
なぜかは分からないが学長は布で顔を隠している。先生方も学長の本当の顔を見たことがないのだ。
それでも学園のトップには間違いない。
一体どんな話なのだろう……。
「さて、長々と話しても仕方ない。単刀直入に言う。君たちには今回エレストリアの研究員になって欲しい」
そう言い机の上に「エレストリア研究員派遣申請書」と書かれた紙が置かれた。
書いた当時中1なため、語彙力が皆無です。
改善点等あれば是非教えてください。
高評価もよろしくお願いします。




