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魔法に永遠を  作者: にこだ
第一章
17/20

第十六話「200年前の真実を知る者」

遅くなり申し訳ございません。

第十六話です。

ではどうぞ。

―――――あの時ああしていたら、こうしていたらって、嫌っていうほど考える。

後悔ばかりでどうしようもなくて。

「感情」という不可解なものに押しつぶされそうで。



あなたがいない世界は満たされない。

生きる価値もない。



でも、もし、もしも。





あなたにもう一度会えるなら。






その時は必ず―――――。






「ど、どういうことなの……?」


キリアの小さく消え入りそうな呟きがはっきりと聞こえた。

その質問に関しては私も同意見だ。


チャームは私達に嘘をついていたことになるのか。


いやそれよりも、チャームが本当に200年前の人物なら、真実がわかるかもしれない。


「『死神の子』は他の魔法使いと違って、魔力の形や大きさがはっきりと見える。それによって、相手が生きてきた年数もあらかたわかる。そしてあなたの魔力の場合、たかが数十年で身につけられるものではない。違いますか?」


チャームは静かに聞いていた。


チャームが返事をするのを私達は固唾をのんで待つ。


「ええ。そうですよ」


手にコーヒーが入ったカップを持ち、ユラユラと小さく揺らす。

水面が動くのをじっと見ていた。


「そして、あなたはもう一つ隠していることがあります」


エフィは椅子から立ち上がり、コツコツとチャームの前まで歩く。



「シャーナさんの学長である、ビナード学長。あなたは彼と血縁関係があるのではないですか?」



そこでなぜ学長の言葉が出てくるのかがわからなかった。


あれ、でもそういえば。



『あの人は、ただの魔法使いじゃない……』



あの時にはもう気づいていたのだろう。



「私と彼がどういう血縁関係かは私にはわかりません。そもそも200年前と言っても私はまだ幼かったので何も知りません。むしろ……知りたいくらいです」



なぜ、そんな悲しそうな顔をしているのだろう。


でも今の話だと、学長が何かを知っていることになる。

確かに学長は顔を隠していたり、プライベートな情報が一切ないことで有名である。




「知らなくては……全てを終わらせるんだ」




チャームの言葉は誰の耳にも届かなかった。




「それで、私のところに来たのかい」

相変わらず顔が見えなくて、表情がわからないがおそらく笑顔なのだろう。


今、マージェリー学園へ研究員である6人とチャームで学長室まで足を運んでいる。

それぞれ、ソファに腰をかけ学長の話を聞く。


「いいのですか?」


スラリと長い脚を組み、手で支える。


「今から話すことは、政府も王家も知らない空白の200年。きっと皆が思ってる世界よりも、非道で残酷で理不尽であることを思い知らされる。それを知ればもう知らない時には戻れないだろう」

「でも、何か知っているのであれば話してください……200年前本当は何があったのですか?」




学長は深く深呼吸をした。

姿勢をただし、「では」と口を開く。




この世には運命というものが存在する。

私はそれを誰よりも知っている。


きっと、あの日から決まっていた未来だったのだろう。


そしてそれが、全てを歪ませた元凶であることも。



今でも思い出す。

景色も言葉も、なにもかもを。















『私が君を助ける。そして君は私の犬になるの』















私の名はビナード・マグナーではない。







私の本当の名はゲルデッド。

そんな私の前に彼女は颯爽と現れた。







どこまでも赤い瞳。

陽光が差し直視できないほどの輝く銀髪。













それは私……俺にとってはまるで―――――。















悪魔との契約のようだった。


第十六話どうでしたか。

第一章はここで終わりです。

次回からは第二章となります。


本作品は遂に累計ユニークアクセスが200人突破しました!

本当にありがとうございます。

これからも執筆頑張ろうと思います!

「第二章も見たい!」と思った方は是非ブックマーク、評価ポイント、リアクションよろしくお願いします。

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