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魔法に永遠を  作者: にこだ
第一章
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第十四話「本当は」

第十四話です。

ではどうぞ。

エフィは小さい頃、親族に引き取られその人たちの家でひっそりと生きてきたのだという。

そして最近、「死神の子」だけが暮らしている集落があるのを見つけた。

集落と言っても、普通の住宅街みたいな所。

きっと政府から目を欺くためのカモフラージュの意味だ。

私達は、エフィにそこに案内されていた。


「でもエフィ、申し訳ないんだけど私達にはエレストリアの研究が最優先であって、こんなことをしている暇は……」

「何を言っているのですか? 『死神の子』は不老不死の生き物です。もしかしたら200年前の事実を知っている人がいるかもしれないのですよ。決して無関係とは言えません」

丸い瞳が私をじっと見つめ、それ以上は話せなかった。


「ここです」

連れてこられた所は、本当に周りにある住宅街となんら変わりない場所だった。

「よく見つけれましたね」

チャームの言葉にニコッと笑顔を返す。

「『死神の子』もこの生きづらい世界でなんとか生きようとする。ならば、こういうたまり場があるだろうという予測が当たっただけのことです。それにここならもしかすると、私の親のことを知っているかもしれないので」

ここはいわば法律から逃避する唯一の場所。

「死神の子」を生んだ者も法律で裁かれるからここに逃げてくるという算段なのだろう。


私たちはそこに足を踏み入れた。



「ああ、その方たちならもうとっくに亡くなりましたよ」

最初に訪ねた家の家主からそう告げられた。

立ち話はあれだから中でと、招き入れてもらった。

なかなかの広い部屋だった。

「そう、あなたも『死神の子』ですのね。けれど、あなたの両親は普通の人間でしたから、私達と違って寿命に限りがあるのですよ」

やはり、エフィの両親もここに逃げてきていたのだ。

「そうですか」

泣きもせずただその返事が当たり前だったかのように、エフィはその話を聞いていた。

でも普通に考えればそうだ。

エフィの両親が失踪したのはもう50年以上前。

とっくに亡くなっているか、生きていたとしても80、90は重ねている。

当然の結果かもしれない。



「やっぱり、過去は過去だろ」

集落の人達が親切に作ってくれたエフィの両親の墓の前で手を合わせていた。

そこに水を差したのはリル。


「今嘆いたって、死者の耳には届かない……この世には知らないほうが幸せだったってことがあるんだ。知るだけ虚しくなるだけだろ。時間の無駄だ」


言っていることはわかるが、酷い言われようだ。

「ちょ、その言い方……!」

「彼の言う通りです」

しゃがんでいるエフィが振り返りニコッと笑う。

けれど、目は全く笑ってはいなかった。

「私の両親が生きていないことなど、本当はとっくにわかっていました。けれど私はそれを受け入れるのがただ怖かったのです。おかしいですよね、顔も知らない親を思って悲しくなるなんて」

ポロポロと涙が伝う。

私はそれを見るのが辛くなって、思わず抱きしめた。


「顔も知らなくても、子供が親のために泣くなんて当たり前だよ。だって子供は親を愛するものなんだから」


背中に回された手が私の服を掴む。

言葉はなかったが、泣きじゃくるエフィの頭を撫で続けた。



エフィの泣き声が落ち着くまで誰も口を開かなかった。



「あんたの気持ちはよくわかったわ」

泣き止んだ後、待ってましたと言わんばかりにキリアがエフィに言葉をかける。




「これは契約。親を見つけたのだから、話してもらうわよ、私の母について」



涙を拭い、エフィは頷いた。

「ええ、話しましょう」





その後私達は王宮に戻り、いつもの部屋へと戻った。

みなそれぞれ椅子に腰掛け、真剣な眼差しでエフィを見つめる。


「それでは本題に入らせてもらうわ。私の母の本当の死について全て答えて」

エフィは出された紅茶を一口のみ、頷いた。

「まず、大前提の話なのですがあなたの母の職業はなんですか?」

「それと、これとは関係が……」


「いいから答えてください」


エフィから笑みが消え、光がない瞳でキリアを睨みつけた。


「魔法を研究する学者と言っていたわ」


キリアがそう言うと、エフィからハアとため息が溢れる。

「はっきりいいます。あなたの母は魔法を研究する学者でもなんでもありません。彼女は200年前の歴史を解明する、政府にも極秘の組織についていました」

「え……」


その時から200年前の事実に矛盾があると思った人たちがいたのか。

キリアの母親はなぜそれを子供に隠す必要があったのか。

それは後に知ることになるが、あまりのも信じられないものだった。


「彼女は真相を知るべく、いまだ謎多きアーウェニー教の教会へと足を踏み入れました」

私もその時、両親の居場所を探すため教会に入ったことがあるのですよと付け足して。

アーウェニー教はいつの時代からあるのか不明なため、歴史を解明するのに最適だったのだろう。







「その時、彼女はそれを目にしたのです。200年前の真実を」


第十四話どうでしたか。

最近下書きが進めれていなくて、投稿ができませんでした。

いつも読んでくれている読者の皆様、本当に申し訳ございません。

休日に少しずつでも進めていこうと思います。


「続きが気になる!」と思った方は是非ブックマーク、評価ポイント、リアクションよろしくお願いします。

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