第1.1話 碧依マリン
私は碧依マリン。
今では世界的に人気であるVtuber界のトップに君臨するスターナインの一人、そしてカリスマモデルとしても活躍する大忙しの有名人ですわ。
すべてにおいて私は頂点に君臨していると思っていたのに、、、。
ただ一つ唯一、勝てない人が存在したのですわ・・・。
運動、勉強、ダンスや様々な分野で私はプロ級でした。
勿論娯楽であるゲームでもそうでした。
流行っている【ドラグーンハンター】でも私は最強の名を欲した結果、すべてのプロ選手をも薙ぎ倒す実力を手に入れて最強になったはずでしたのに・・・・・・。
突如彗星の如く現れたスターナインの一人まで上り詰めたゲーム特化型Vtuberでもあるルビーラピスラズリさん。
彼女は私と違いゲームだけに特化したVtuberでしたが、既に私はプロすらも倒せる実力、相手にならないでしょうと思っていたのに!!
「あ、ありえませんわーーーー!!」
ヘッドホンを投げ捨て台パンしてしまう私。
理由は至って簡単、、、今まで負けたことない【ドラグーンハンター】のゲームで初めて負けたからである。
「くやしい、くやしいですわーーー!!」
こうなったら課金ブーストして、最強レベルまでキャラを強化して、今度こそあのルビーラピスラズリをぎゃふんと言わせてやりますわ!!!
そう意気込んでその後も、何度も、何度も、何度も、彼女に勝負を挑みました。
でも・・・。
「も~~~~~う!何で勝てないの~~~~~!!!!!」
彼女のゲームセンスは私が思っている以上に天性のものなのかもしれないのでは・・・!?
私は最強の筈・・・すべての頂点に君臨する筈だったのに!!!
「ルビーラピスラズリ!!生涯のライバルとして相応しいですわ!!」
そう、、、思っていたのに・・・。
「え・・・?」
それは突然の出来事でした。
スターナインは事務所は同じではあるものの、リアルではあったことなく通話やチャットだけで絡む関係性だった。
そして今回スターナインの共有サーバーにて、私の身体に電撃が走る内容がコメントされたのでした。
【スターナインのルビーラピスラズリ様、自宅にて逝去】
その言葉を脳が理解するのに数時間かかってしまいました。
いつも私とライバルであったルビーラピスラズリがもうこの世に存在していない。
「どうして!?どうして私と決着をつけずにこの世を去ってしまったの!?」
毎日泣きじゃくり、今までの事を悔やんでしまいました。
素直になれずライバルといい酷い事を言ってしまったこと。
本当は仲良く遊べるゲーム友達でいたかった事。
苦しい、、、苦しいですわ・・・。
リアルでも会ったことなかったのに・・・。
もう私は・・・。
『もう一度、彼女に会いたい?』
「だ、誰!?」
自室は自分以外いないはずなのに、声が聞こえる。
ありえないですわ、、、。私以外誰もいないのに、、、。
『もう一度、彼女に会いたい?』
「私の頭の中に直接声が?」
そんなの決まってる!!
今度会えたのなら私はちゃんと彼女と友達になりたい!!
「会いたいに決まってますわ!!!でももう無理なんですわ・・・彼女はもう」
『大丈夫、私が彼女に会わせてあげる。目を閉じて』
そう響いてきた声に言われるまま私は目を閉じた。
すると―――――――――
「え?」
目を開けると知らない森の中でした。
「ここは、いったいどこなんですの?」




