第一章2-2 顧問探しと無表情先生
顧問を探すと言ってもどうしようか。
まずは担任の先生にでも相談するか?でもあの先生何考えてるかわからないんだよな。
一年二組担任 氷上小春
この学校の数少ない女性教師で、入学当初は喜ぶ男子も多かった。新任であり、スタイルもよく、第一印象は”きれい”だった。ただその期待はすぐに裏切られる事となった。いつも無表情であり、話し方に抑揚がない。何を考えているのかわからず、男子の大勢はがっかりすることとなった。
あの先生少し怖いんだよな。
少し気張っていくしかないな。
そんなことより、
「なんで栗山はついてきてるんだ?」
俺はなぜか付いてきている栗山へと顔を向けた。
「えっ、よ、呼び捨て……」
「ああ、同じ部活なんだしいつまでもさん付けじゃ堅苦しいと思って、嫌だった?」
「い、いえ大丈夫です」
なぜか顔の筋肉が緩んでいる栗山を連れて職員室へと到着した。
「氷上先生はいらっしゃいますか?」
すると奥の方から
「……はい」
と遅れて返事が帰ってきた。なんかわかんないけどもう怒ってる?
「に、二組の浅見です。こっちは……」
栗山は俺の後ろで縮こまっていた。
「三組の栗山さんです」
「……それでなんのようですか?」
「新しい部活を設立したいんですけど、顧問がいなくて先生に相談しに来ました」
「……なるほど、ちなみに部活名は?」
「み、未定部といって……」
「未定部?それは何をする部活なんですか?」
「そ、それは何でもしていい部活で、何も決まっていないので未定部といいます」
「……なるほど、わかりました」
これはだめなやつだ。きっとこれから怒られるに決まってる。栗山なんてもう泣きそうだぞ。
「その部の顧問は私がしましょう」
「「えっ?」」
俺と栗山はつい素っ頓狂な声が出てしまった
「私はどの部も持っていませんし、生徒のやりたいことはやらせてあげるのが教師ですから」
「えっと、ほんとにいいんですか?」
「はい、後は私で色々手続きをしておきます」
「あ、ありがとうございます!」
そうして実にあっけなく顧問が見つかったのだった。




