第一章2-1 未定なミーティング
俺を含めた部員三名が集まった日から一週間が立ち、俺の努力も虚しく部員は増えることはなかった。
ほんとに結構頑張ったんだけどな。
佐々木さんも頑張ってはいたみたいだが、あんな誘い方で入部してくれる人がいるわけもなく。
栗山さんは……言うまでもない。
そして今日は初のミーティングということで、朝早くから旧校舎の屋上に集まっていた。
なぜ旧校舎の屋上なのか聞いてみたところ、
「普段は入れないところってワクワクするじゃないですか!」
とのことだった。一応立ち入りの許可も貰ったらしい。
「皆さん集まりましたね!それでは第一回部活ミーティングを始めます!」
佐々木さんだけが異様に盛り上がっている。
「まず!この部活にはまだ名前がありません。そこで今日は名前を決めていきたいと思います!」
「名前を決めるって言ったって、何をする部活なのか決まってないから決めようがないんじゃないのか?」
「だから言ったでしょう未定だと、まあそんなわけでわたしは考えました。未定部はどうでしょう!未定、
未定と言っていたら口に馴染んでしまいました」
「そんな名前で大丈夫なのか?それじゃ何をする部活なのかわからないぞ」
「そんなとはなんですか!それに未定ということは何をするのか決まっていないということ、つまり裏を返せば何をしてもいいということです!」
「そんなので大丈夫なのか?」
「意外と大丈夫らしいですよ。顧問さえいればなんとかなるらしいです。ツムちゃんもこれでいいですよね!」
そう言うと、佐々木さんは栗山さんに顔を向けた。
「と、とてもいいと思います!」
この一週間で二人は結構仲良くなったらしい。俺だけおいてけぼりだ。
それより、
「さっき顧問って言ってたけど、顧問の先生は決まってないのか」
「はい、もちろんです。ですのでこれから顧問の先生探しを始めますよ!」
もちろんっていうのもおかしいが、そう簡単に見つかるのだろうか。
「それじゃあ探しますので解散!」
そう言うと佐々木さんは勢いよく飛び出していった。




