第一章1-2 何もかもが未定の女襲来!
この高校の部活の数は結構多いと思う。他の高校の部活の数は知らないけど……
とりあえず全てを見ていてはきりが無いから、気になるものを見に行こうかな。
そういえば部活動一覧を貰ってたっけ。
えーと、サッカー部、野球部、バスケ部...定番の部活だ。
その他には——
「あの!もしかして新入生ですか?」
急に背丈が俺ほどの女子に声をかけられた。
「は、はいそうですけど、どうかしましたか?」
「実は新入部員を探していて、是非どうですか!」
なんか面倒な勧誘に捕まっちゃったな。
「えーと……とりあえず見学からで、というか何部なんですか?」
「未定です!」
「未定部なんてありましたっけ」
「そんな部活はありませんよ?」
「えっと、じゃあ未定というのは?」
「新しい部活を作ろうと思って、名前がまだ決まっていないから未定です。」
「な、なるほど。その部活は何をする部活なんですか?」
「未定です!なんか部活を作りたいと思って部員を集めてます!」
「何をするかも決めてないって、大丈夫なんですかそれ。ちなみに今何人集まってるんです?」
「わたし一人ですよ?さっき先生に部活見学の話をされたので、今さっき作ることを決めました」
「今さっきって、というかさっき部活説明の話を聞いたって?もしかしてあなた、一年生なんですか?」
「そうですよ?わたしは1年1組の佐々木くるみです」
「えーと……俺は浅見照哉です」
流れで自己紹介をしてしまった。
というか大丈夫なのか?この人は。
「浅見……じゃあ、サミサミですね!よろしくお願いします!」
「サ……サミサミ?」
「知らないんですか?愛称ですよ。わたしの友好の証です」
はじめから思ってたけど、この人グイグイ来るな……ここはなにか理由をつけて離れるか。
「ま、まあとりあえず部活設立頑張ってね。俺は他の部活を見てくるから——」
「待ってください!」
止められた……結構いい感じの言い訳だったんだけど。
「今部活に入ると、部活で何をするかを自由に決められますよ!なんせ未定ですから。それに可愛いわたしと二人っきりですよ!こんなチャンスもう二度とありませんよ!」
この人自分でかわいいって言ってるし、俺はもう二度と可愛い子とは一緒にいられないらしい。
「どうです?いい条件じゃないですか?」
まあ、部活内容を決められるのは結構いいかもしれない。
「とりあえずいろいろ見学してから決めるよ」
「わたしは今決めてほしいんです」
これ、どうやっても返してくれなそうだなあ。
「わかったから少し待って、とりあえず何人いれば部活を設立できるの?」
「最低でも三人いれば部活はできるみたいです。」
「じゃあ部活に入ってくれる人を探してみるから」
「いいんですか!サミサミは見た目によらず結構いい人ですね」
俺はいい人には見えないのか……
「そう、結構いい人な俺は今から人を探してくるから」
「わかりました!できれば10人は連れてきてください」
「そんなに集まらないと思うけど、頑張ってみるよ」
果たして人は集まるのだろうか、せめて一人は集められたらいいな。




