↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
釣り好きの俺が異世界で召喚出来たのは魚でした  作者: 花殿ナイ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
32/36

31話 戻ろう!

「ここで引き返そうと思う」


 召喚した魚を渡しながら、あらためてそう告げる。


「どしたの?急に!だって行きたいって、今どの辺か判んなくなっちゃったけど、ここまで来て?」


「うん。今回、色んな目に遭って反省したんだ。明らかに準備不足だった。皆で来るべきだったよ・・。勢いで何とかなる程甘くは無かった。助け合う仲間が絶対必要だ。これまでは正直言って全部、運が良かっただけだと思う」


「そんなの大丈夫だって!考え過ぎ!ハゲちゃうよん( ´艸`)」


 魚に美味そうにかぶり付く。その様を見て安心よりも、やっぱり不安の方が勝った。今まで山の中では向かうところ敵なしだったろうけど・・・でも少なくとも銃撃されたことは無いだろうし、見も知らぬ土地で追い詰められた事も無いと思う。だから圧倒的に危機感が足らないんだ。


「いや、ミーシャ。真面目な話だ。キミは最高だけど最強じゃないんだよ。一人では無理な事もいっぱいある。現に雄熊に襲われた時、キミだけだったらどうなってた?」


「そりゃあまあ・・・そうだけど・・・そもそもちょっとでも気配を感じたら直ぐに逃げちゃうし・・・ぶつぶつ」


「仲間、って皆で1つの仕掛けみたいなものでさ、重り(ソントン)があってハリ(スゥアンジャン)があってエサ(コロン)でしょ?それからヨレ無いようにサルカン(エンフェイ)があって浮きのキミがいる。俺は皆を繋ぐ道糸だ・・・仕掛けってバランスが凄い大事。俺、こんないい仕掛け見たこと無いよ!だから一度戻ろう?」


「・・・」


「それともう一つ不安要素ができちゃった。ミーシャ達獣人はさ、どうやってヒトになったり獣になったりしてるの?」


「え?ん?あー・・・考えた事無かった(~。~;)今、コッチになろっか・・・的な?何で?」


「俺の右手・・・」


「わっ!!爪?私と一緒!?」


「戻らんのよね、コレ・・・召喚した後、急にニョキってきて引っ込まないんだ」


「どうして?ヒトって獣人になれる??ん~ん、でもリョータはヒトのままだったし変身したこと無かった。何でケンチが?」


「分かんない」


 本当はエンフェイから聞いてて知ってるけど今はそんな話しをしてる時じゃない。


「分かんないけど、戻らないまま全部変身しちゃったら俺って、俺のままなのか?それともただの雄熊に??今は爪だけだけど急に全部熊になるかもしれないじゃん?このまま旅するのはハイリスクだ。そこまでして行かなきゃならない理由は無い」


「・・・う~ん・・・」


「美味しい海の魚を食べさせたい!って思ったのと他に・・・かっこ悪いから言わなかったんだけど、俺、弱いじゃん?海にはサメっていうスゲエのがいてさ、それ召喚→引っ込め出来たら『キャーヽ(≧▽≦)/ケンチスゴ~い』とかならないかな~って・・・ハハッ」


「はあ~・・・あのね?みんなはケンチが強いから一緒にいる訳じゃないでしょ?居たいって思うからいるの!ケンチは弱くなんか無いだって私のケンチだもん!!」


「だったら尚のこと引き返そう。また今度、釣り堀を休みにして皆で来ることにしよう。この爪の事もエンフェイに聞きたいし、ね?」


「・・・分かった。じゃあ、帰る。でもちょっと残念かなぁ「つかまえて~」「待て~」ってやつ、やってみたかった(๑・౩・๑)」


「・・・つかまえた」


 後ろからそっとポケットに入っていたネックレスを首に掛けてあげる。


「ナニコレカワイイ( ´艸`)どしたの?首輪?エヘヘ・・・つかまっちゃった(〃ω〃)」


「良かった。似合うよ?向こうのお土産・・・的な?なんでか買っちゃったんだよ。きっとキミにあげる為だったのかなぁ。なんてね」


「ありがと♪大事にするね(//∇//)」


 胸元のピンク色の石を撫でながら上機嫌のミーシャとともに俺達は帰路についた。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。