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あの明るい笑顔を私は苦手だ。




クソジジイから感じたのは、嫌悪と軽蔑だ。


でもそれは、逆を取れば光の女神への歪んだ敬愛からくる言動。


人族に闇の女神の存在は甚だしく許しがたい存在だろう。


怒りは静かに鎮火した。


なにも映さない真っ赤な瞳。それは、生きてるものを許さないほど冷え切っていた。


「それが、望みだというのならとり作りましょうか」


忘却魔法を展開させる。


彼らはきっと凍える冷たい空気に怯えているだろう。


カツン

「違う」


フェルベメールはそう言うとくそジジィに近寄る。


「エルム」


「はい、なんでしょうか?フェルベメール様」


さっきとは打って変わり、エルムは膝をつき主の言葉を待つ。


「こいつを摘み出せ」


有無を言わせないその圧力に誰もが息を飲む。


「おまかせを。おい、そこのお前ら手伝ってくれるか?」


エルムの言葉にたじろぐ兵士たち。


「とっとと動け」


エルムの言葉に一斉に兵士たちが動き出す。


「離せっ!私は光の使者だ!こんなこと!たかが孤児が、こんなことして許されるとでも!!」


「女神の名を汚す者を、信仰者とは呼ばん。闇の女神を侮辱するのは光の女神を侮辱するのは同義だ。そんなことも忘れたか戯けが」


「くそっ、このペテン「はいはい、黙りましょうね」ぐっ」


エルムが首筋に一発入れると意識を失う。ズルズルと引きずりながら出口へと出て行く。

そして未だにことの次第を見ていた兵士たちを一喝する。慌てて、エルムたちの後を追って行った。


「全く、王家も厄介な者をつけたものだな」


第1に20の兵士を連れて神聖な神殿に土足で入るなど言語道断であろうに。王家の者の考えは私には理解できん。


「申し訳ございません。…また日を改めましょう」


膝をつくと深く頭を下げた。そして、数歩後ろへ下りそのまま方向転換して祭壇を後にする。

私は慌てて中断した忘却魔法を展開させる。


ダメだ。彼らをこのまま返してはいけない。本能がそう叫んだ。


ばっとフェルベメールが振り返る。目を見開き


そして、


瞳の中の私を見つけた。



「ひっ______」



目が合った瞬間、慌ててつながりを切る。


「なにあいつ!気持ち悪っ」


光だ。あいつは光でできている。影なんて感じさせない。いや、影があっても包み込んでしまう。


彼は光そのもの。純粋で無垢で一寸の狂いもない意思。


あいつは何者だ。


背筋にゾクゾクっと恐怖が走る。


底知れぬ闇や恐怖、憎悪をこの肌でこの瞳で感じ見通していたがこんなに得体の知れない恐怖は久しぶりだった。ここ数千年は感じたことのないものだ。


「静まれっ、」


あの時の惨劇は繰り返さない。


ふーーーっと息を吐くと目を開く。

私は隠居生活するただの老婆だ!!


ばっと立ち上がり、髪を結ぶ。髪色と瞳が変わったことを確認すると町娘の服装に着替える。


そして、街に飛んだ。

短いって言わないで、お付き合いください。

誤字脱字、感想などありましたら気軽に言ってください。待ってるぜっ!!

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