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第3話

「そういえば足はもう大丈夫?」

放課後、二人はカフェの窓際の席に座っていた。

「まあなんとか…にしても厄介だね」

「うーん…てかここのカフェオレ美味しいね」

「そうね、また来たいかも」

「うん…え、あの人かわいくない?」

「え、どれ?」

「あの奥に座ってる女の人、パソコン持ってる」

麗奈はその女性を指さした。

「あー…まあたしかに」

「何歳ぐらいなんだろ」

「背は高くなさそうだけど…パソコン持ってるし大学生じゃない?」

その女性は席を立った。

「あれどっか行くのかな」

「なんでそんな気になってるの」

女性はトイレに入っていった。

「…ねえあれ見て」

「え?今度は何?」

麗奈はさっきの女性が使っていたパソコンを指さしている。

「多分開きっぱなしだよちょっと覗いちゃわない?」

「なんでそんなこと」

「まあまあいいじゃん細かいことは、じゃあしゅぱーつ」

麗奈は席を立って女性が座ってた席に向かった。

「わ、ちょっと」

「…え!?」

麗奈はパソコンの画面を見て声を出した。

「声でかい…ちょっとどうしたの?」

「これ見て」

麗奈はパソコンを優香が見やすい方向へと移動させた。

「…は?」

パソコンには変身した二人の写真がたくさん入っているファイルが映し出されていた。

「…きもくね?」

「これやばいよ…私たち組織に狙われちゃってるんだ!」

「優香もそういうこと言うんだ」

「あの…ちょっといいかしら」

二人の後ろから声がした。

振り向くと、さっきの女性が立っていた。

「わ!…いやこれはその…」

「…え!?」

女性は声を上げ、二人の間に入り込み、急いでパソコンを閉じた。

「す、すみません勝手に中身見ちゃって」

「ごめんなさい」

麗奈と優香は頭を下げた。

「…あなたたち…その…」

「え?どうかしました?」

「いやなんでもないわ…」

「…あのーもしよかったら一緒にお話できませんか?」

麗奈がそう言うと、優香とその女性は麗奈の顔を見た。

「え?」

「ちょっと何言ってるの?」

「いや予定あるとかだったら別にいいんですけど」

「…まあ、ないけど」

「じゃあ荷物取ってきますねー」

麗奈と優香はさっき座っていた席まで戻った。

麗奈がカフェオレを取ろうとしたとき、

「ねえ!」

優香は麗奈の手を掴んだ。

「え?」

「ねえ帰った方がよくない?」

「あの人絶対やばいって私たちのこと狙ってるんだよ」

二人は女性の方を見る。

女性はパソコンを打っている。

「いやそれも含めて聞いてみない?私たちの熱烈なファンかもよ…あとファントムなんちゃらのことも知ってるかもしれないし」

「いやそう…かもだけどぉ」

「まあなんかあったら変身しちゃえばいいじゃん、大丈夫だって」

麗奈は女性の席に向かった。優香もそれについて行く。

「お待たせしましたー!」

「…ええ、大丈夫」

女性はパソコンを閉じ、バッグにしまった。

「いや実はですねー私たちも一回あの二人を見たことあるんですよねー」

麗奈はそう言いながら椅子に座った。

「ねえちょっと…」

優香も座る。

「そ、そうなのね」

「でもたくさん写真持っててすごいですね!全部自分で撮ったんですか?」

「…ええ、まあ」

「うわすご!…あ、お名前聞いてなかったですね、なんて言うんですか?」

「…理沙(りさ)よ」

「理沙さんかーすごいいい名前ですね!それであんなに写真集めてるってあの人たちのファンなんですか?」

「まあ、そんな感じね」

理沙はコーヒーカップを持った。

「じゃああの二人の正体とかも知ってたり?」

理沙の持っているコーヒーの水面が揺れる。

「…い、いや知らないわねそれは…タイミングが悪くて」

「ふむふむ…あのね理沙さん…私たち実はですね、あの二人の」

麗奈がそう言いかけると優香はカフェオレを一気に飲み干し、立ち上がった。

「あーごめんなさい用事あったんだった!理沙さんごめんなさい!あ、麗奈も来て!それじゃあまた!」

「わ!」

優香は麗奈を引っ張って店を出た。

「ちょっと痛いよ!どうしたの?」

「どうしたのじゃないでしょ私たちのこと言おうとしたでしょ!」

「え?だってファンって言ってたし少しぐらいサービスしちゃっても」

「もし嘘で私たちを捕えようとしてたらどうするの?今も裏に戦闘員が控えてるかもしれないのに」

「ちょっと優香どうしちゃったの本当に」

「いやちょっとこれは言い過ぎかもしれないけど…でも次も会う気なら私も行くから」

「え?やっぱり気になってるじゃん」

「違う!麗奈が変なこと言わないか不安なだけ」

「えーまあ別にいいけど…」

「お願いね」

「分かったよ…まあ今日は帰ろっか」

二人は夕暮れの道を歩いていった。

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