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繰り返しのその先は  作者: 水瀬


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第47話 幕間 7 



 祝賀パーティーの出席者は、主催側に国王陛下と王妃殿下、そして宰相閣下。


 招待客側は、学園からは教師、卒業生とその両親、主要貴族の当主とその妻、各省の長と秘書官。


 そしてここ数年の間に王家に仕えるようになった若手たちだ。




 若手として選ばれるのはほとんどが学園の卒業生で、私もその一人だ。


 昨年卒業して、宰相閣下の下に配属された。


 まだまだ見習いではあるが、このパーティーへの参加が初めて独立した仕事である。



 私の役目は、今年の卒業生の中で文官や女官、騎士として出仕を希望する者が


 パーティーでどのように過ごしているかを監視・報告することだ。


 就職を望む卒業生にとっては最終試験だが、もちろんそれを知らされることはない。


 知るのは無事出仕し、来年のパーティーに参加するときになるだろう。



 まあ、当たり前にしていれば落ちることのない試験だ。


 私も去年は顔見知りの先輩にずいぶんちょっかいをかけられ、多少ハメを外したが、無事合格できたのだから。


 従来通りであればそれなりに皆が楽しむパーティーになるはずだった。




 しかし、パーティーは中止になった。




 私の役目もその場で変更され、文官のはずなのに騎士のようなことをしなければならなくなった。


 王宮がいくら広いとは言っても、この数の人を収容するのは難しい。


 明確な犯罪者ではないので牢屋もつかえず、個別に捕らえておくには限界があったから、当事者の割り出しが必要だったのだ。



 配置のおかげで誰が何を言い、何をしたのか一目瞭然。


 明らかに無関係のものは身元だけ確認して帰宅させることができた。


 聞き取りも最小限度に抑えられたが、夜をかけての聞き取りとなった。




 私も調査官として参加することになったが、初仕事としてはかなり荷が重いものだった。


 なんと言っても、内容が内容だ。





 女性たちはともかく、男たちの行動は理解しがたかった。


 たった一人の女に、皆が異様なほどに入れ込んでいるのだ。


 私も件の女を見たが、確かに見かけは儚げで美しい。だが、そこまでではない……と感じた。


 もちろん好みの問題もあるだろうが、あの程度の女に、たいした理由もなく傾倒する姿は恐ろしく気持ち悪かった。



 えもいわれぬ不快さを感じながら、一人、また一人と夜をかけて聴取を終え、朝が来た。




 調書はすぐにまとめられ、すぐに審議が行われることになった。


 関係者が謁見の間に集められ、男たちと女が最後に連れてこられた。




 そこで、おかしなことが起こった。


 あれだけ女を信奉していた男たちが、女を見ると同時に口汚くののしり始めたのだ。






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