表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

36/125

純菜の悩み

 

「で、師匠。聞きたい事があるんですけど……」


 私は気になる事を師匠に問うてみた。その聞きたい事とは……


「六花で1番拷問上手い人って誰ですか?」


 これである。これから先、久遠の様に六花と戦う事もあるだろう。万が一負ける事があれば捕まり拷問されるかもしれない。師匠やハイドも平気で拷問している事から他の六花も普通に拷問してくる事だろう。もしもの時の心積りの為に聞いておきたいのだ。まぁ、聞いた所でどうする事も出来ないが心構えくらいは出来そうなので。


「……間違いなく久遠だろな」

「マジですか」


 久遠の拷問は緩急つけて的確に行う為、師匠達ですら耐えられる自信がないらしい。捕まらなくて良かったぁ!


「基本、拷問は久遠が行なって来た。アイツは拷問のエキスパートだ。捕まったら自供した方がいいかもな。まぁ、情報を吐いたからといって辞める奴ではないが」


 ハイドには聞いていないのに話に入って来た。あっち行け!

 ハイドへの当たりがキツくなった気がしないでもないが、昨日の奴を見るとこれくらいが丁度良いと思う。


「久遠は隠密も得意だ。なので暗殺業も奴がやる」

「正々堂々と戦えば殊技の所為でNo.5だが、闇討ちすればNo.1も倒せる」


 久遠強すぎワロタ。前回戦った時は正々堂々とだったので、まだやれたが不意打ちを狙われたら終わりらしい。そんなに強いのかアイツ! 今後、2度と当たりたくないものだ。


 その後は皆無言になり、外で遊ぶ4人を眺める。中に居るのは黒を持つ3人と私の看病の為に残ったアスターだけ。黒のメンツは紋様が見える恐れがある為、水着になれない3人でもある。師匠はいつも普通に見えてるけど

 そこで、ふっと思った。


「ハイドって、何処に黒の刺青有るの?」


 立ち上がり水を飲みに行くハイドに尋ねると


「背中だ」


 っと返って来た。背中に有るのか……。私も立ち上がりハイドの側に寄る


「おぉー、本当だ。何処かのヤの付く人みたいになってるよ」


 ハイドの服を捲りあげて紋様を確認した。別にやましい気持ちが有って捲った訳ではないぞ。だだ確認したくて捲っただけだ。背中の筋肉凄いなぁ……羨ましい。細身に見えるが脱いだら凄いらしい。


「勝手に捲るな。痴女か」

「あでっ⁉︎ 服捲っただけでゲンコする⁉︎ 男なんだから上半身見られても抵抗とか無いでしょうが! しかも痴女呼びかよ! 痴女じゃないし! 私、新品だし! 来世は妖精になる予定だし!」


 突然、ゲンコして来たハイドに噛み付く私。ハイドはそれを流し席に戻る。唸る私


「師匠ー! 痴女呼びされた! やましい気持ちなんてミジンコ程も無いのに! ハイドなんて毛程も興味ないのに!」


 私は師匠の座って居る場所の近くに滑り込み、泣き真似をする。しかし師匠は無視。酷い……


「ふっ。哀れだな」

「上等だハイド! 表出ろ!」

「良いだろう」


 外でハイドと割とガチめの戦闘をした。熱がぶり返して来た。



 ◆


 そして、次の日。私達は次の国に行くべくキャンピンは海を進んでいた。潮風が怪我に滲みる! 私は昨日のハイドとの戦闘で結構ボロボロで体中傷だらけだ。チィッ! 昼間だったから向こうが優勢だったものの、夜なら私の勝ちだったからな!

 その後、熱が再発しぶっ倒れて師匠とコルネリア様に怒られた。踏んだり蹴ったりだ……。

 話を戻そう。このキャンピンは変形すれば船にもなるし、潜水艦にもなる優れ物なのだ。作ったジィジ凄い!


「かなり船が居るねー」


 私と純菜は屋根の上、つまり屋上部分に出て海風を感じていた。他は船内? 車内? に居る


「ここは、よく貿易船やら漁船が通る場所だからな。通航も多い」

「なーるー」


 行き交う船を横目に純菜と話す


「こうしてお前とゆっくり話すのは初めてだな」

「本当にね」


 純菜は基本メガ萌ことアスターと居る事が多いし、私は師匠のスパルタ訓練が多いし、コルネリア様のお世話も有るし、ハイドと絡まれる事も有る為、あまり搗ち合わない。このキャンピンに女性は3人しか居ないのに、あまり話せないとは……


「所で熱は大丈夫なのか?」

「うん、平気」


 私はそんなに柔じゃない。これくらい直ぐに治る!


「そうか。あまり無理はするな」

「うぃ!」


 心配してもらえた! ちょっと嬉しい!


「前から聞いてみたかったんだが……」

「うん? なーに?」

「兄と戦ったらしいな。どうだった?」

「兄? あぁ! 久遠ね」


 今や懐かしく感じる初 (師匠除く)六花戦。その相手は久遠だった。


「強すぎだね。先読みとか反則でしょ」


 私は素直な感想を純菜に述べた。すると純菜は嬉しそうに笑い、


「だよな。やはり兄さんは強いよ」


 誇らしげにして居た。純菜にとって兄は自慢らしい。そして兄自慢が始まった。純菜は嬉しそうに兄の話をして居たが急に俯いた。そして、


「私も兄の様になりたくて、強くなろうと努力して居るのだが……あのベルナール兄やカーディナリス、ギースにとって私は只の足でまといらしい。何も任せてくれないんだ」


 急に兄自慢から悩みに変わった。やはり、見張りを任せてもらえないのを悩んで居たのか。


「やはりアナズィトンの私では頼りないのだろうか?」

「いや……世間一般から見てアナズィトンは強いと思うんだけど」


 下から5番目だよ? それに殊技使える時点で勝ち組の様な気もするが


「確かに世間一般から見れば強い方だろう。しかし、このメンバーの中では違う。戦える者は皆、ドクトゥスだ」

「私は違うよ」

「お前は例外だ」


 兎に角、かなり悩んでいるらしい純菜。かなりの凹み様だ


「そんなに悩むなら、師匠か誰かに稽古つけてもらえばいいんじゃない?」

「このメンバーで狙撃手は私だけだろ? 狙撃は誰も出来ないしな……」

「いや、体術面でだね」


 狙撃手はココにも居るのだけど……私もかなり上手いと自負してるよ。伊達に兄様に嫌がらせしてきてない。


「……そうだな。狙撃手という事もあって見張りも任せられないのかも……いや、狙撃手なら見張りも……近距離が苦手だしな……」


 純菜はうんうん唸りながら考えている。そこまで深く考えることでは無いと思うのだが……


「大丈夫だって! 人にはそれぞれ向き不向きが有るんだから! あの師匠だって魔法ダメだし……何アレ?」


 私が必死で慰めていると純菜の後ろに、とんでもないモノを見つけた。なんか大きくて細長い者が蠢いてる。


「あれ……海蛇?」

「……海蛇? あぁ。アレはそうだな」


 全長400メートルはあろう大きなモンスターが居た。その名も【海蛇】。蛇と付いているが見た目は百足だ。なので足がいっぱい付いていて見ていて気持ち悪い。因みに食べると海老みたいで美味しい。


「これは、マズイな」

「だねぇ……」



 あ、近くの船が1つ沈んだ……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ