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けもみみ看板娘♂  作者: かづき


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33 もふもふ天国

お読み下さりありがとうございます!

更新遅くてすみません。

ニンゲンは自由がないと死んじゃうんです!って言う設定を話し合ってるうちにもふもふワンダーランドに到着した。


肉体労働だって言ってたっけ。


確かにそこは道路工事と建築の現場だった。


道路は石畳だから道を平らに掘って切り出して成型された石を置き、平らにする。スコップやツルハシと言った道具を使って人力で作業をしている。


30人程のもふもふ達が上半身裸で!


馬車を降りて現場の責任者に挨拶をされ、まず案内されたのは仮設の現場監督部屋。


質素な建物に簡易的な机と椅子を置いただけ。時折視察に来る人の為の応接セットらしき物もあるけど、木製の3人がけベンチ2つとテーブル。一応、毛皮が敷かれている。


座ると尻尾が座面と背もたれの間の隙間から出るのが可愛い。


どうも獣性の濃さと言うのは体の下から現れるようで、下半身だけ、とか胸から下、とかが獣型の人はいるけど、頭部だけが獣型とか足だけ人間とかはいない不思議。でもたまに背中が濃くて胸は薄い人もいるらしい。


そしてどれだけ獣性が濃くなっても手だけは人間型。


恥ずかしい所については聞いてないから知らない。


責任者の人は背中が濃くて胸は薄いんだって。今は王族に対して失礼にならないよう、シャツを着てるから分からないけど。


「本日は両殿下にご視察頂き、心より感謝申し上げます。誠に言いにくいのですが本日は御二方と伺っておりました。こちらの方は?」


「我々の友人で猿の獣人のチハヤだ。」


「初めまして。遠い島国より参りましたチハヤと申します。本日は押しかけまして申し訳ありません。お邪魔にならないよう気をつけますので、どうかご同行をお許し下さい。」


ダンスの時に教わった優雅なお辞儀をすると、無表情を装いながら小さく尻尾が揺れた。好感触♫

…あれ?ニンゲンって言わずに猿の獣人って紹介された?どっちでも良いか。


オロフを見てボクの護衛だと言ったら驚かれた。


ポメの言っていた通り、ここの仕事はかなりの重労働で獣人でも続かずに辞めてしまう人も多いらしい。


無理させないで欲しいのに!


だって羊のもふもふが地面を掘ってるんだよ。絶対、向いてないって!


「ジークぅ…羊さんが地面掘ってるよー…似合わないよぅ…」

「そうだな。あまり向いてないように見えるな。」

「だが羊に向いている仕事とは何だろうな?」


うーん…でも黙々と作業してるからそこまで不満は無いのかな?要観察。


いかにも力持ちな牛さんが石を荷車から降ろしている。筋肉がムキムキでかっこいい!


「牛さん格好良い〜!」

「何!?」

「どの辺が!?」


「力持ちなところとムキムキな筋肉ともふもふな身体が…」


獣性が薄くて細マッチョな王子達が微妙な空気を醸し出す。


「恐れながらチハヤ様は…獣性の濃い者達に好意を持っておられるように感じるのですがわたくしめの思い違いでしょうか。」

「思い違いではありません。ボクは獣性の濃い人大好きなんです♡ ボクの国は猿の獣人しかいなくて、それもほとんど獣性を失ってしまっているから獣性の濃さに憧れる人が多いんです。」

「「「…そんな夢のような国が…」」」


王子2人と現場監督が声を揃えた。


この設定、ほぼ現実だなー。


「ただ、ボクは迷子だからどうやれば帰れるのか判らないんです。」


「帰りたい、よな。」

「? 別に?」

「え?」


シーグが心配そうにしてくれてるけど、心配ご無用!


「ボクは獣人達の住むこの国が気に入ったからむしろ帰りたくないよ。」


だってもふもふ天国だもん!

環境の変化で少し不安定になる事もあるけど、帰りたいほどではない。もふもふにすりすりすればストレスなんて宇宙の彼方へ飛んで行く。


「でも羊さんには…農作業の方が向いている気がする…」


判らないけどね!


「ここの労働がキツいと聞いているが、獣性の薄い者でも力自慢を雇う事はできないのか?」

「可能ですが印象が悪いようで集まりません。獣性の濃い者が仕方なく働く場所になってしまっています。」

「もっと職種が増えると良いんだろうね。」


シーグの質問に答える現場監督。ここは公共事業としてやっているんだろうけど、国営の農地や作業所があれば職種も増えて個性に合わせた働き口が出てくると思う。そう提案したら王子達がけっこう乗り気で色々考えてくれる事になった。


お城に戻ったらいろいろな人から話を聞いてくれるって。


とりあえず強制労働みたいなイメージ払拭のため、ブラッシングして良いかな?


「ブラッシング…ですか?」

「うん!上半身だけで良いから、やって見て良い?」

「希望者がいるか?」

「チハヤにそんな事をさせるのか!?」

「チハヤの趣味だからな。」


ブラッシングをしても構わない人を募ったら1人しかいなかった。

羊さんだ。


「わたしの毛は手強いですが、良いんですか?」


羊さんにそう言われて燃える!


「できれば洗う所からやりたいんだけど、お風呂は無いよね?」

「そっちの川で水浴びならしますが…」

「じゃぁまず洗おう!」


みんなで連れ立って行く途中、オロフに服を脱がないようこっそり釘を刺された。

ここでは脱がないよー。


前に川で脱いだの、伝わってたんだね。反省。


今日は半ズボンだから靴と靴下を脱いでシャツの袖を捲ればじゅうぶんだろう。用意してもらっていた石鹸で羊さんを洗う。この川、温かい!!どこかに温泉が湧いてるのかも知れない。


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