34 裸のつきあい
長らく間が空きました。
よろしくお願いします。
羊さんは汚れていた。泥とホコリと汗で。
水浴びはするけど石鹸は消費が激しいので使う事は無いんだって。仕方ないけど残念すぎる。
3回洗ってやっと泡立った。
洗い終わったら現場監督部屋を借りてブラッシング。
香油を塗ったらまた汚れるかも知れないと思ったけど、絡まるから使わざるを得ない。たっぷり時間をかけてマッサージにもなるように毛を梳いて、つやつやふわふわの羊さん爆・誕!
「羊さん、羊さん、終わったよー!」
「…っは! …むにゃむにゃ…」
「寝なおさないでー!ご飯だよー。」
「ごはん…」
食い気でムクリと起き上がる羊さん可愛い。
「どう?」
「たいへん申し訳ありませんが…
…動きにくいです。」
なんて事!!
もふもふの毛がボリュームアップして動きにくくなっちゃうなんて!
ブラッシング自体は気持良かったって。今度の休日に毛刈りするって。
食べにくいならアーンで食べさせようか?と聞いたら断られた。
代わりに王子達が食べさせてくれって。しないよ?
あと服が入らなくなったようだ。
ごめん、本当にごめん!
「ブラッシングにこんなデメリットがあるなんて…」
「いや…くくっ…そうだな。」
ジークのツボにハマってしまった。
「チハヤ様はブラッシングをするのがお好きなのですか?」
「うん、大好き!大きな背中をブラッシングするとうっとりしちゃうんだ〜♡」
「恐れ多いのですが、私もお願いしても?」
「良いの!?」
でもどこからもふもふなんだろう?
食後の休憩時間に現場監督はシャツを脱ぐ。
すると背中は首までもふもふで、胸はシャツのボタン全開のホストみたい!!
こんな形もあるんだ!
「服着てるみた〜い…♡」
「すみません、みっともなくて…」
全然みっともなくないよ!ぼく、鼻息荒くなって無い?
また川に行って石鹸で洗うと、1回で泡だらけ。ちゃんと綺麗にしてるんだね!
羊さんと同じように洗い終わったらお部屋にGO!
…さっきまで仕事モードでキリっとしてた現場監督がでろんでろんに蕩けてる。蕩けついでに全裸だよ!さすがに前は隠してるけど、背中からお尻、脚の先までたっぷり堪能させてもらいました。見ていた王子達がちょっと引いてた。
仕事の報告に来た人も驚いてたよ。
「終わりだよー。」
ゆさゆさ揺すってようやく起こすと、自分で脱いだ事も覚えていなかった。
ボクを疑った訳ではなく、服が消えた!?ってすっとぼけた事言ってたけど。
「とにかく、今は獣性の濃い人達の仕事と言えば土木工事で、脱落者は放置なんだね?でも農業や畜産や、それぞれの仕事に関わる事務仕事や配達業務はやってないの?」
「今の所、そうだ。だがチハヤの提案はとても有用だと思う。これから実現に向けて関係各所と連絡を取り合うぞ。」
「我が国でも採用しよう。良い所は取り入れ、悪い所を是正するのが視察の目的だ。」
「うん!もふもふのみんなが幸せになれるようにぼくが手伝える事があったら言ってね!」
お城に戻って晩餐まで休憩。バレちゃったから一緒に夕飯食べる事になった。
「でもシーグ、嫌みなんて全然言わなかったよね?」
「あぁ、こんな事は初めてだ。いつもはいちいち突っかかって来て面倒で仕方なかったのだが…チハヤのおかげだな。」
トントントン
扉がノックされ隣王子が部屋に来たがっている事を告げられた。
「何の用だ。」
「短い滞在期間チハヤ様と過ごしたいと。」
「でもこれからお風呂だよ。…3人で一緒に入る?」
「お伝えします。」
「待て!風呂が終わってからにしろと伝えろ!!」
「お風呂広いんだから平気でしょ?」
「初対面の男と共に風呂に入るなんて恥ずかしくないのか!?」
「…日本では見ず知らずの人と一緒に公衆浴場に入ってたよ。変な事されなきゃ恥ずかしくない。」
「だがシーグは変な事をしないとも限らないぞ。」
「釘指しておけば平気だと思う。」
「ではお呼び致します。」
侍従が下がってシーグが部屋に来るまでジークにじゃれついて遊んだ。
どうにか参ったと言わせたいんだけど全然敵わない。
油断させて近づいてからの頭突き、手刀、掌底、膝蹴り、関節技。どれ1つ決まらない。部屋の調度を足場にして立体的に動いてるのに全ての動きを読まれる。悔しい。
部屋に招き入れられたシーグが呆然としてた。
「あ!シーグ、お風呂入ろうか。」
汗ばんで火照ったのでお風呂でさっぱりしたい。と、気が逸れたせいでジークに捕獲された。
さぁ行くよ、って抱っこで行くの?
別に良いけど、シーグがめちゃくちゃ睨んでるよ。
「ジーク、少しはチハヤを譲ってくれても良いだろう!」
「嫌だ。」
すぐに脱衣場に到着する。
そしてすぽーんと脱がされた。
「ぐふっ!」
シーグが小さく呻いて鼻血を出した。
こう言うの書くからビッチって言われるんだろうな。…ビッチ好きなの。ごめんなさい!あざといビッチ可愛い。




