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第六章:システムとの対峙


 魔導書から得た情報によれば、この世界には「運命の糸」と呼ばれる強制力があった。

 それが、キャラクターを決められた行動に導く。

 ベアトリクスがダリラを陥れるのも、王太子がダリラを選ぶのも、すべてはプログラム。

 だが、私は違った。

 前世の記憶を持ち、物語を知っている。

 つまり──バグだ。


「ならば、バグを利用して、システムをハックすればいい」


 私は魔導書に書き込んだ。


【シナリオ上書き:ベアトリクス・ルージュ、結婚拒否。独自の道を歩む。運命の強制を解除】

【追加命令:ダリラ・エルドレイの自由意志を完全解放】

【警告:システムの反発が予想される】


 その瞬間、空が黒くなる。

 雷が鳴り、魔導書が赤く光った。


「……来たわね」


 空中に、巨大な目が現れる。


【ベアトリクス・カーマ・ルージュ。お前はシナリオ外の存在。排除対象】

「排除? ふざけないで。私は、ただ、自由になりたいだけ。誰もが、自分の意志で生きるべきでしょう?」

【自由? それこそが、システムの崩壊を招く。秩序が崩れれば、世界は終わる】

「秩序? 強制された運命のことを、秩序と呼ぶのか? それなら、私はその秩序を壊す!」


 私は魔導書を掲げ、叫んだ。


【シナリオ破棄命令:全キャラクターの自由意志を解放。運命の強制を永久停止】



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