表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

第三章:王太子との対話


 王太子は、私を書斎に呼び出した。


「ベアトリクス嬢。先ほどの発言、本心ですか?」

「もちろんです。王太子殿下に失礼なつもりはありませんが、私は、形式的な結婚に価値を見出せません」


 ヴァレンティンは窓の外を見つめながら言った。


「父上は、貴族の血筋を守るために、私に貴族の娘との結婚を望んでいます。だが、私は……ダリラを愛している」

「ならば、正直に言えばいい。国のために結婚するという建前を、いつまで続けるつもりですか?」


 ヴァレンティンが驚いたように私を見る。


「……君は、変わった。以前は、王太子妃の座を狙って、常に上から目線だった。それが、今では」

「人は変わります。特に、自分がどう生きたいか、気づいたときには」


 私は静かに言った。


「殿下。私は、悪役令嬢だと言われています。ですが、悪役になるのは、演じるのではなく、仕向けられるからです。誰かが私をそうさせる。システムが、物語が、私を悪役に押し込む」

「……意味がわかりません」

「いずれ、わかります」


 私は微笑んだ。


「ですが、一つだけ言わせてください。私は、結婚しません。誰とも。自由に、自分の道を歩きます」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ