176 青竜の竜柱の入口①
初めてこちらを見つけていただいた方へ。
ありがとうございます。
1話がとても短いものになっております。あっという間に負担なく読み終えてしまう短さです。ですので3日に一度、朝7時更新という短いスパンです。(土日の場合はお休みです)
たまに遅れまる場合が(^0^;)
ちょっとの暇な時間の穴埋めになれたら嬉しいです。
ちらほらと、あらすじが挟んでおります。もし興味がありましたら、そちらをちょこっと覗いていただければ、なんとな~くわかっていただけるかとw
よろしくお願いしますm(_ _)m
では、どうぞ!
ジンとリュカはある場所に来ていた。
「ここが青龍の竜柱への入口なんですか?」
リュカはそう言いながら目の前の光景に目を疑いながら言う。目の前にあるのは高さ20メートル、横幅5メートルはある滝だったからだ。
「たぶんそうだと思う」
ジンも滝を見上げながら自信なさげに応える。
「でも滝の後ろに穴らしきものは見あたらないですが」
リュカは目に魔法陣を展開し魔眼にする。よく前世で使っていた探索魔法で、かなり遠くの物を見ることができ、誰かいないか、捜し物がないかを探すために壁や家の中を透かして探索することも出来るものだ。
先ほどと同様、滝の中を見るがどこにも穴らしきものが見当たらない。だとすると赤竜の竜柱があった井戸のような物質が入口ではないということだ。
「やはりここも黄竜と同じ異空間が入口と言うことか」
ジンの言葉を聞いてリュカは眉根を寄せる。
黄竜の竜柱に行くには、異空間の入口から入り、死神達がいる場所を通らなければならなかった。あの異空間の場所があの世に近いからか気分が悪いのと、死神が目を合わせようとしてくるのがとても不快で、2度と通りたくない唯一思った場所だった。
「あの空間、嫌いです」
嫌な顔をして言うリュカに、ジンは片方の口角を上げる。
「お前でも苦手なことがあるんだな」
揶揄が入った言葉にリュカはムッとする。
「俺をなんだと思っているんですか」
「大魔術師さま」
間髪入れずに言うジンにリュカは不愉快だと眉根をさらに深める。そんなリュカにジンは肩を窄めた。
「睨むんじゃねえ。お前、ほんと、そう言われるの嫌いだよな」
そこでリュカは目を瞬かせる。
前世ではずっと言われ続けたからか、あまり深く考えたことはなかった。ただの勝手に付けられたあだ名だったため、興味がなく、深く考えることがなかったというのが本音だ。
だが今、ジンに嫌いなんだなと言われ、そうなのかと改めて考えてみる。
――『大魔術師様』と言われると、確かにいい気はせず不愉快な気持ちになる。だがそれは前世のあだ名だからだと思っていた。
でもジンに言われ、違うのだと気付く。
――やはり俺は、そう言われるのが嫌いだからなんだな。
今になって気付いた自分の気持ちに、滑稽でしかないなと鼻で笑う。だが嫌な気分ではない。反対に晴れた気分なのだ。だからなのか、自然と笑顔が漏れる。
「ええ。嫌いみたいです」
「その言い方だと、今気付いたのかよ」
「ええ。今気付きました」
笑顔で素直に応えるリュカを見てジンは、
――こいつも変わったな。いい変化だ。
と満足げに笑顔を見せるのだった。
「雑談はこの辺にして、さあ行って見ようか」
そう言って懐から木札を取り出す。そして滝の裏側へ来ると、岩肌に木札を押し当てた。
すると木札の接触した場所が光り始め、前と同じように稲妻のように四方に光が走り、幾何学的な模様が浮かび上がったと思った瞬間、岩肌がなくなり黒い空間が現れた。
「分かっていたが、この中に入るのは気が乗らねえなー」
漆黒の闇とはこのことを言うのではないのかというほど一寸先は闇だった。
「わかっているだろうが、ここも周りを見ずに前だけを見て歩け。後ろも振り向くな」
「はい」
そして2人は中へと入っていった。
中は同じく真っ暗かと思いきや、そこは水の中のような辺り一面明るい透き通った水色の空間だった。
死神もいない。
息も吸える。
そして何より居心地がいい。
いつまでもここにいたいと思える場所だった。
だがリュカは顔をしかめる。
――とても居心地がよく気持ちがいい場所なんだが、なんだ? この違和感は……。
するとジンが、
「リュカ、極力息はするな。そして急いで出るぞ」
と言って走り出した。リュカも後に続く。暫くすると出口が見えてきた。そして出た瞬間、リュカはむせ返し、激しく咳き込んた。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
少しでも良かったと思っていただけましたら、ブックマーク、いいねボタンの方よろしくお願いします。
とても励みになります。
これからもよろしくお願いします(_ _)




