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174 前世のユーゴとの記憶④


初めてこちらを見つけていただいた方へ。

ありがとうございます。

1話がとても短いものになっております。あっという間に負担なく読み終えてしまう短さです。ですので3日に一度、朝7時更新という短いスパンです。(土日の場合はお休みです)

 たまに遅れまる場合が(^0^;)

ちょっとの暇な時間の穴埋めになれたら嬉しいです。

ちらほらと、あらすじが挟んでおります。もし興味がありましたら、そちらをちょこっと覗いていただければ、なんとな~くわかっていただけるかとw

よろしくお願いしますm(_ _)m

では、どうぞ!




「ブレッド! 逃げろ!」


 いつもと違う切羽詰まったユーゴの叫びに、アイラとブレッドは顔を上げた。そこでユーゴの意味を悟る。だがもう遅かった。新種の魔獣が口を大きく開け魔法をアイラ達目がけて放つ瞬間だった。

 ブレッドがアイラに被さるように抱きしめる。アイラも咄嗟に身を固め目を瞑った。刹那、衝撃の爆音が周りで響き渡る。すると抱きしめるブレッドの声が聞こえてきた。


「団長の防御結界……」


 そこでユーゴがアイラにかけた防御結界で守られたことに気付く。だがアイラ達を囲んでいた防御結界はガラスが割れるようにパリンと粉々に砕け散った。


 ――そうだ。これは1度きり! もしここでまた攻撃をされたら。


 そう思った矢先、もう一発撃ってきた。だがアイラ達の前にユーゴが立ちはだかり攻撃をシールドで防御。しかし、元々魔力切れのため、すぐにシールドは消滅し、ユーゴはそのまま後ろに飛ばされた。


「団長!」


 アイラ達はユーゴが飛ばされた方を見て叫ぶが、いきなり周りが暗くなったことに不思議に思い視線を戻し驚愕する。いつの間にかアイラ達の目の前に新種の魔獣が降り立っていたのだ。


「!」


 すると、新種の魔獣は前足を上げアイラ達に振り下ろしてきた。

 スローモーションのように魔獣の大きな前足がアイラ達目がけて振り下ろされる。だがアイラは目が離せなかった。ゆっくりと魔獣の足の裏が近づいてくる。


 ――ああ、潰される……。


 刹那、魔獣が宙を大きく舞った。どういうことだと思っていると、目の前に1人の男性が降り立った。漆黒の髪にほどよい筋肉が付いた後ろ姿に見覚えがあった。するとブレッドがその者を呼ぶ。


「リュカ!」


 するとリュカは振り向き言う。


「大丈夫ですか?」


 当時はマティスの幼なじみだという認識だった。現にマティスに紹介されたからだ。たまに一緒にいるところを見たが、話すほどの仲ではなかったため、今の状況がアイラには理解できなかった。

 リュカもアイラを見て少し驚いた顔をしただけで、話しかけてくることはなかった。


「副団長、どういう状況ですか?」


 ブレッドは、リュカの目の前にいるのが知能がとても高い新種の魔獣ということ、ユーゴが魔力切れで、魔獣の攻撃をうけ、後ろに飛ばされたことを説明した。


「わかりました」


 それを聞きながらアイラは不思議に思う。まだリュカは自分と同じ1年しか経っていない新米の部類に入る者だ。それなのにブレッドはさも今目の前にいる新種の魔獣をリュカなら倒せるという風情で話しているように見えるのだ。

 するとリュカが一瞬のうちに消えた。


「!」


 だがまもなくするとユーゴと一緒に戻って来たのだ。


「団長!」


 ブレッドが気付き声をあげる。するとリュカがアイラへと跪くと、


「団長も頼む」


 と一言だけ言うと立ち上がり魔獣へと首を向けた。


 ――あれが新種の魔獣か。


 リュカは目に魔法陣を展開し探索眼を発動させる。


 ――知能と魔力は高いがそれだけか。


 そんなリュカにユーゴは、


「リュカ、君ならいけるだろ?」


 と笑顔で言う。


「はい。問題ないです」


 そう応えると、その場から消えた。その後リュカはあっという間に魔獣を倒したのだった。リュカのことをマティスの幼なじみだとしか知らなかった当時のアイラは衝撃を受けたのは言うまでもない。



【今世】


 そんなことを思い出しながらリュカへと視線を向ける。


 ――あの頃は無表情だったわね。あの頃に比べれば、よくしゃべるようになったわ。


 するとリュカと目が合った。


「なに?」


 相変わらずすぐに視線に気付くと関心しながら、昔を思いだしていたからか、


「あの時はありがと」


 と自然と口から漏れていた。言われたリュカは「え?」っと言う顔をしている。言った本人はもっと驚いていた。


 ――なに言っているのよ、私。


 言われたリュカは意味が分からないだろうと思い見れば、フッと笑い、


「ああ」


 とだけ応えた。それにはアイラが驚く。


 ――え? 疑わない? 何か違うことを思って言ったのかしら?


 それになぜかリュカはクツクツ笑っている。それが余計に意味が分からずアイラは顔をしかめた。


 ――なんで笑うの? やっぱり変なことを言ったからかしら?


 だがリュカは違った。四竜からアイラのお礼の言葉の理由を聞いていたからだ。


『アイラは前世で新種の魔獣に襲われた時にお前に助けられたことに対してお礼を言ったようだぞ』


 リュカにとっても遠い記憶だ。だがあの時のことは鮮明に覚えていた。

 あの時、リュカも本当はアイラ達と同じ場所で作業をする予定だった。だが災害の影響で出現した魔穴の穴埋めを手伝うように言われユーゴと共にいたのだ。





最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでも良かったと思っていただけましたら、ブックマーク、いいねボタンの方よろしくお願いします。

とても励みになります。

これからもよろしくお願いします(_ _)


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