164 サラの説教
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年初ということで、0時に更新です(^^)/(いつもは朝6時とかです)
初めてこちらを見つけていただいた方へ。
ありがとうございます。
1話がとても短いものになっております。あっという間に負担なく読み終えてしまう短さです。ですので3日に一度朝6時更新という短いスパンです。 たまに遅れまる場合が(^0^;)
ちょっとの暇な時間の穴埋めになれたら嬉しいです。
ちらほらと、あらすじが挟んでおります。もし興味がありましたら、そちらをちょこっと除いていただければ、なんとな~くわかっていただけるかとw
よろしくお願いしますm(_ _)m
サラはバルコニーに出ると、開口一番「どういうこと? 説明して」と言う。するとマティスは罰が悪そうに頭を掻き、
「すまないサラ」
ともう一度謝り、気になっている子がいると話したことから両親がサラだと勘違いしての行動だと説明した。
「それって殿下の気に入った子ってアイラでしょ?」
サラはストレートで聞く。
「やはり気付いてたか」
「みんな気付いてるわよ。殿下、すごく分かりやすいもの」
それにはマティスは驚く。
「そんなに?」
「ええ。あれで気付かない方がおかしいわ。まず殿下が登校したら必ず私達の食堂にくるでしょ? そして必ずアイラの横に座るし」
あまり気にしていなかったが、言われてみれば分かり安いとマティスは自分でも思い反省する。初めて気付いたと言わんばかりの顔をするマティスにサラは苦笑し思っていたことを口に出す。
「私はてっきりわざと周りに見せつけていると思ったわ。僕のアイラに手を出すなってね」
「そういう意味はまったくなかったんだけどね」
苦笑しながら言うマティスに、
「でしょうね。殿下けっこう天然だもの」
とサラは笑う。
「アイラも気付いているのかな」
「気付いているでしょうね」
それは見ていれば分かる。だがあえてそのことを考えないようにしている節はあるが。
「でも殿下、はっきり言うけど、アイラは殿下のこと、まったく恋愛感情はないわよ」
「だよね……」
マティスは苦笑する。
「気付いてたんだ」
「そうじゃないかと思ってはいたかな」
そう言いながら肩を落と暗くなったマティスを見てサラは、はっきり言ってしまったことを後悔する。
「殿下、もしかしてショック受けてる?」
「まあ、そうなるかな。分かっていたけど、サラにはっきり追い打ちされるとけっこう凹むものだね」
マティスは弱々しく笑いながら応えた後、肩を落とし項垂れる。これは本気で悪いことをしてしまったとサラは罪悪感に苛まれ多いに反省し謝る。
「ごめんなさい殿下。まさかそこまで凹むとは思わなかったわ」
「いいよ……気にしてないから」
マティスはそう言うが、そのようにはまったく見えない。どうみても落ち込みが酷いのだ。しまいには大きなため息をつき、バルコニーの縁に両腕を置き顔を埋めてしまう始末。
「殿下? 大丈夫?」
心配になり声をかけると、マティスはうつ伏せのままサラに質問してきた。
「ねえサラ、やっぱりアイラはリュカのことが好きなのかなー」
「リュカ?」
確かに2人を見ているとお互い好意を持っているとは思うが、当の本人達は恋愛に疎いからか、まったくその気があるようには見えない。お互い恋愛対象で見ていないようにサラには見えていた。
「仲は良いけど、まだそういう対象ではないんじゃないのかしら?」
「まだ?」
「先のことはわからないということよ」
「そっか」
そう言うとマティスはまたサラから視線を外し手すりに顔を埋め項垂れ始めた。そんなマティスを見てサラは腹正しく思い、マティスの背中を思いっきり叩いた。
「うっ! な、なに?」
驚きマティスは顔を上げサラを見る。
「男なんだからもっとしっかりしなさいよ! ましてや皇太子で次期国王でしょ! 1人の女のことでウジウジ考えているなんて、かっこ悪いわよ」
「……あ、ああ……」
「殿下なら顔もそこそこ良いし、優しいから、綺麗で素敵な令嬢がすぐに寄ってくるわよ。見込みがないアイラは諦めて、次を見つけた方がいいと思うわ」
「こういう時って普通、アイラのこと頑張れって励ますんじゃないのかい?」
まだ告白もしていないのに諦めろと頭ごなしに言われるのは納得いかないとマティスは不満顔だ。だがそんなマティスにもサラは容赦ない。
「変に期待させてもしょうがないじゃない。時間の無駄よ。それにいつまでもウジウジしている男には逆効果よ。それよりもはっきり言ってあげて次の恋に言った方がよっぽどマシよ」
「はっきり言うなーサラは」
マティスは苦笑する。そんなマティスを見て、
――少しは元気になったわね。
とサラは思い微笑む。
「当たり前でしょ。頼りない殿下にはこのぐらい言った方がいいのよ」
「でもすぐにはアイラを諦めることは出来そうにないな」
それはそうだろうとサラも分かっている。人間そう簡単に切り替えることは出来ない生き物なのだから。
「ならウジウジと考えないことね」
「ほんとサラは容赦ないね。一応僕、皇太子なんだけど」
「普通に接してくれって最初に言ったのは殿下よ。だから私は他の友達と変わらずに殿下に接しているだけよ。嫌なら戻すけど?」
不適な笑みを浮かべて言うサラにマティスは微笑む。
「いや、嫌ではなく、反対に気に入っている。アイラもだけど、サラも僕を普通の人間として接してくれるのが心地いいんだ」
「ならよかったわ」
サラは笑う。そんなサラにマティスは言う。
「なら友達としてお願いがある。サラ、少しの間、頼まれてくれないかな」
それは今日はマティスが思いを寄せる女性という設定でいてくれということだ。
「はっきり自分はアイラが好きだと陛下達に言えばいいじゃない」
「そうするとアイラに迷惑がかかるだろ?」
「私ならいいって言ってるように聞こえるけど?」
片眉をあげ突っ込むサラに、マティスは笑う。
「そう聞こえたかい? 気分を悪くしたなら謝るよ。ただアイラにはサラみたいにうまく対処できないと思っただけだよ。たぶんテンパって凄いことを口走ったり、最後は逃げて行く気がするんだよ」
確かにその通りだとサラもアイラを思いながら頷く。あまりにもテンパって王族に対して暴言を発していしまい、牢屋にぶち込まれ兼ねない。
「よく分かってるわね」
「だからサラ、少しの間迷惑かけるけどよろしく頼むよ」
「アイラの代わりをしろということよね」
「そうなるのかな?」
苦笑するマティスに、
「この借りは大きいわよ」
「あはは。相変わらずんだねサラは。なかなか僕にそういう風に言う人はいないんだけどね」
「普通皇太子には言わないでしょうね。でも私は殿下のこと、皇太子と思っているけど、友達でもあるから。そこはアイラ達と変わらない接し方をしているつもりよ。さっきも言ったでしょ?」
「ああ。そうだね。アイラもライアンもカミールもそうだけど、忖度なしに普通に接してくれるから嬉しいよ」
「ならよかったわ」
「じゃあそろそろ戻ろうか」
「ええ」
そして2人は皆がいる部屋へと戻って行った。
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