9-149 どこ? ここ //
「どこ? ここ」
もしかして。いや、もしかしなくても。
「塔の……中?」
先ほどの明るさとは、違う明るさ。壁に、横刺しで何本も蛍光灯が刺さってる。明るさは、強め。
そして。
・机がたくさん
人の姿はないけど。
中心部に、細長い筒みたいなのがあって、私はそのそばに。塔の壁に沿って、机が同心円状に並んでる。近くの机をちら見すると、表面に、模様が刻んである。彫金版をこつこつこんこんしてた時のやつに、なんとなく似てる。こちらの方がシンプルではあるけど。
そしてそして。
・シルバーソーンさん
どちらに。
・やらかした
……多分、やらかしたな。これ、想定外の何かだ。
でも、普通に結線しただけなんだけどな……。
むーん。
「あ、いた」
シルバーソーンさんの声が。
「びっくりしたー。離れたところから結線しますって言うから、え、と思ったら、目の前から消えるんだもの」
中心部の筒状のものの中から、シルバーソーンさんが出てきた。
「すいません」
「謝るのは、私のほう。こんな結果になるとは思ってなかった」
こんな結果?
「本当は、あの橋の先の塔の入口まで移動するはずなんだけど、セキュリティを五つぐらい突破して、ここにきちゃったみたいだね」
……それは。
まずい気が。
「あのー」
「どうしてだろうね? 不思議だね」
いかん。下乳のあたりがものすごく、汗かいてる。ブラジャジーラがしっとりしてきた。気持ち悪い。
「そのー、騒ぎになっていたりとか?」
「なってるよ」
……なんてこった。




