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まず一歩踏み出そう  作者: neophilia
第3章 自分を変えていく。
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頭の中に天秤を

7月9日 情報科教室にて


真司 弘美、手紙屋って本知っている?


弘美 知ってるよ。手紙屋と10回の

   やりとりをする話でしょう。


真司 有名な本なのかな?


弘美 図書室で偶然見つけたんだけどね。

   大学に進学する女の子の主人公の話だったよ。


真司 えー、違うよ。

   大学生の男の子の就職の話だったよ。


弘美 じゃあ、違う本?


真司 でも、10通の手紙は一緒だから、

   2冊あるのかな。


弘美 とても面白かったよ。


真司 アルバイト先のカフェの店長に

   勧められて読んだんだけど、

   本を読むのが楽しくなりそうな

   くらい面白かったし、

   ためになったんだ。


弘美 私の読んだのも大学進学を考える

   女子高生が主人公だったから

   自分に照らし合わせながら読んだよ。


真司 図書室に行って、その本も

   読んでみようかな。

   僕の読んだ手紙屋で

   頭の中に天秤をって話があったんだ。


弘美 頭の中に天秤?


真司 いつも天秤を用意するんだって。

   片方にあなたが手に入れたいものを載せる。

   もう片方にはそれと釣り合うものを

   載せる。

   そのときにあなたの欲しいものが

   手に入る。


弘美 面白い話だね。


真司 例として載っていたのが

   「チームで野球が一番うまくなりたい」と

   考えている少年の例があったんだ。

   片方に何を載せるって書いてあったと思う。


弘美 一生懸命に時間のある限り練習するかな?


真司 本には、

   「チームの誰よりも、意味のある練習をする」

   だったんだ。

   これを読んだとき、今手に入れたいものって

   なんだろうって考えちゃった。


弘美 そうね、大学のAO入試の合格じゃない気がするね。


真司 僕も就職内定をもらうことじゃない気がしたんだ。


弘美 奥が深そうな話だね。

   つまり、将来の夢かな?


真司 考えてもわかりそうにないから、

   今度バイトのときに、店長に相談してみようと

   思っているんだ。


弘美 良いアドバイスをもらったら

   教えてね。


(つづく)


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