◆第四章登場人物紹介◆
第四章の登場人物をネタバレにならない程度にご紹介。
【皇帝】
◆ 劉彪【昭虎帝】
南苑州・晶陵出身。
身長六尺強(186cm)におよぶ長身で、しなやかな筋肉を持つ「虎」のような体躯と、彫りの深い顔立ちをした美丈夫。女性が思わず視線を奪われる外見と、遊学で培った知能、そして武を極めた非の打ち所がない男。普段は地味な濃色の武官服や威厳ある玄衣を纏い、その内側には陰鸞が縫い上げた組紐を常に秘めている。対外的には冷徹なリアリストとして公務に没頭するが、本質は情熱的で一途な性格。後宮に残ってくれた鸞の矜持を守るため、清い結婚をしていたが、状況が変わり鸞と床を共にしたことから鸞からの信頼を失ってしまう。
◆ 陰鸞【貴人】
南苑州・晶陵出身。
五尺(158cm)。春の陽光を思わせる、儚げな絶世の美女。黒く艶やかな長髪、白粉のいらない真っ白な肌、睫毛の長い大きな瞳を持ち、淡い紅梅色の絹衣が最も似合う。大人しく控えめだが、男性を凌駕する高い識字能力や教養、そして揺るぎない芯の強さを持つ内柔外剛な性格。劉彪のかつての妻であったが、夫の立場を守るために自ら皇后の座を辞退する強烈な矜持を持っていた。
子を成さない側室は後宮にいられないという指摘があったことから昭虎帝との間に子を成すこととなり、昭虎帝との間に皇子・陽が生まれた。
【南苑州派】
◆ 陰識【陰家当主 / 執金吾】
南苑州・晶陵出身。
実用的な武官服を纏う、感情を読ませない沈黙の武人。冷静沈着な「陰の守護者」。皇帝に請われ帝都に残り執金吾の地位を拝命している。外戚として権威をふるうこともなく、皇帝には距離を置き、父の教えである「三徳」を重んじる堅実な人間。
◆ 鄧貞【陰鸞の母】
南苑州・晶陵出身。
年齢を重ねても凛とした美しさを保つ、衣の端々に至るまで整えられた非の打ち所がない貴婦人。現実主義の慈母。「一夫一婦」の矜持を何よりも重んじ、娘を側室に落とした皇帝側に対して冷徹な礼節をもって決別を示す誇り高い女性。
◆ 陰歆【陰家次男】
南苑州・晶陵出身。
姉の陰鸞に似た儚げで整った顔立ちの美青年。武芸を尊ぶ時代にあって常に書物を手放さない文人肌であり、指には筆だこがある。争いを嫌う純粋な求道者で、かつての義兄である劉彪や若き宰相・郭況に強い憧れを抱いている。
◆ 劉寧【湖陽長公主】
南苑州・晶陵出身。
劉彪の妹。陰鸞と陰歆とは本当の姉弟の様に育った。環境が変わり皇帝の妹という立場になっても鸞に「義姉は貴女だけ」と誓う情に厚い女性。
◆ 耿翼【外交官・近侍】
南苑州・晶陵出身。
細身で優美な佇まいを持つ。劉寧の夫であり、皇帝の側近。一夫一婦の幸福を享受していることに対し、陰家が不遇な立場に置かれていることに深い罪悪感を抱いている。
◆ 耿敦【大将軍】
南苑州・晶陵出身。
劉彪の右腕。かつて主君に重婚を迫った自責の念から生涯独身を貫いている。
【渭北派】
◆ 郭聖通【皇后】
渭北州・真定出身。
猛禽類を思わせる鋭い美しさを持ち、重く冷たい毛皮や、歩くたびに鳴る金装飾を纏う。「私が正妻」という強い意識を持つ傲慢な自信家。皇帝に寵愛されている陰鸞への嫉妬から、配下を使って「陰鸞は石女」と言わせたり後宮から追い出そうと画策し失敗した。後宮を表向き支配している。
昭虎帝との間に皇子・彊、輔、康と皇女・瑛がいる。
◆ 郭昌【渭北王】
渭北州・真定出身。
皇后・郭聖通の父であり、渭北派の最大実力者。
◆ 郭況【宰相】
渭北州・真定出身。 若き宰相にして皇后の弟。
◆ 謝瑤【美人】
渭北州出身。
郭一族の手足として暗躍する側室。昭虎帝との間に皇女・華と皇子・英がいる。
◆ 謝延【御史中丞】
渭北州出身。
謝瑤の父。宰相・郭況の腰巾着。
◆ 賈謐【大長秋】
中州の都近郊出身。
後宮を取り仕切る悪徳宦官。夜の差配権を皇帝に奪われたことで、皇帝と陰鸞に恨んでいる。
【その他】
◆ 崔粛【太医令】
中州周辺出身。
どの派閥にも属さない孤高の医官。
◆ 柳婉【陰鸞の侍女】
南方出身。
陰鸞付きの筆頭侍女。
◆渭国の宮廷制度◆
・ 皇后(一人): 皇帝の唯一の正室であり、天下の母とされる。後宮の実質的な管理者。祭事などで皇帝の横に並ぶことができる唯一の存在。
・ 貴人
・ 美人
・ 宮人
・ 採女
※皇后以外は側室という立場になる。
◆ちょこっと雑談◆
作中の中国語っぽい言葉や単語は、中国語ではない”中華風なんちゃって中国語っぽい何か”だと思ってください。
例)
"小"は~くん、~ちゃん
”老”は親しい人や大好きな人への呼称




