◆第三章登場人物紹介◆
第三章から舞台は帝都・洛華に変わり、登場人物がさらに登場します。
ネタバレをしない程度ですが登場人物をご紹介!
◆劉彪【昭虎帝】
南苑州・晶陵出身。
身長六尺強(186cm)におよぶ長身で、しなやかな筋肉を持つ「虎」のような体躯と、彫りの深い顔立ちをした美丈夫。女性が思わず視線を奪われる外見と、遊学で培った知能、そして武を極めた非の打ち所がない男。普段は地味な濃色の武官服や威厳ある玄衣を纏い、その内側には陰鸞が縫い上げた組紐を常に秘めている。対外的には冷徹なリアリストとして公務に没頭するが、本質は情熱的で一途な性格である。一夫一婦を理想としつつも、皇帝としての現実に苦しんでおり、唯一の心の拠り所である陰鸞の前でだけ脆い弱さを見せる。
◆陰鸞【貴人】
南苑州・晶陵出身。
五尺(158cm)。春の陽光を思わせる、儚げな絶世の美女。黒く艶やかな長髪、白粉のいらない真っ白な肌、睫毛の長い大きな瞳を持ち、淡い紅梅色の絹衣が最も似合う。大人しく控えめだが、男性を凌駕する高い識字能力や教養、そして揺るぎない芯の強さを持つ内柔外剛な性格。劉彪のかつての妻であったが、夫の立場を守るために自ら皇后(妻)の座を辞退する強烈な矜持を持つ。
◆郭聖通【皇后】
渭北州(渭北派)出身。
猛禽類を思わせる鋭い美しさを持ち、重く冷たい毛皮や、歩くたびに鳴る金装飾を纏う。「私が正妻」という強い意識を持つ傲慢な自信家。皇帝から自分が選ばれたのだと固く信じ込んでいる。
◆謝瑤【美人】
渭北州(渭北派)出身。
郭聖通派閥の側室。
◆柳婉【陰鸞の侍女】
南方(中立)出身。
小動物を思わせる丸い目と少し垂れ下がった眉が特徴的で、地味だが品のある服装を好む。非常に控えめで、争いごとが苦手な臆病な性格。お茶を淹れる名手。
◆崔粛【太医令】
出身地不明(中立)。
孤高の雰囲気を漂わせる去勢された宦官の医官。「医術で人を救う」ことを信条とし、権力闘争が渦巻く後宮において一切の欲を持たない。
◆賈謐【大長秋】
渭北州(郭派の協力者)出身。
後宮を取り仕切るトップの悪徳宦官。「情報で人を殺す」ことを得意とし、皇帝が後宮に訪問するスケジュールの操作などを管理する後宮の司令塔。
◆陰識【陰家当主】
南苑州・晶陵(南苑州派)出身。
実用的な武官服を纏う、感情を読ませない沈黙の武人。冷静沈着な「陰の守護者」。父の教えである「三徳」を重んじ、妹・陰鸞の尊厳を守るためなら皇帝に対しても毅然と絶縁状を叩きつける覚悟を持つ。
◆鄧貞【陰鸞の母】
南苑州・晶陵(南苑州派)出身。
年齢を重ねても凛とした美しさを保つ、衣の端々に至るまで整えられた非の打ち所がない貴婦人。現実主義の慈母。「一夫一婦」の矜持を何よりも重んじ、娘を側室に落とした皇帝側に対して冷徹な礼節をもって決別を示す誇り高い女性。
◆陰歆【陰家次男】
南苑州・晶陵(南苑州派)出身。
姉の陰鸞に似た儚げで整った顔立ちの美青年。武芸を尊ぶ時代にあって常に書物を手放さない文人肌であり、指には筆だこがある。争いを嫌う純粋な求道者で、義兄の劉彪や若き宰相・郭況に強い憧れを抱いている。
◆劉寧【湖陽長公主】
南苑州・晶陵(南苑州派)出身。
劉彪の妹。陰鸞の親友であり、環境が変わり皇帝の妹という立場になっても「義姉は貴女だけ」と誓う情に厚い女性。
◆耿翼【外交官】
南苑州・晶陵(南苑州派)出身。
細身で優美な佇まいを持つ。劉寧の夫(婚約者)であり、皇帝の側近。一夫一婦の幸福を享受していることに対し、陰家が不遇な立場に置かれていることに深い罪悪感を抱いている。
◆渭国の宮廷制度◆
・ 皇后(一人): 皇帝の正室(妻)であり、天下の母(国母)とされる。後宮の実質的な管理者。祭事などで皇帝の横に並ぶことができる唯一の存在。
・ 貴人
・ 美人
・ 宮人
・ 採女
※皇后以外は側室(愛人)という立場になる。
*ちょこっと雑談*
作中の中国語っぽい言葉や単語は、中国語ではない”中華風なんちゃって中国語っぽい何か”だと思ってください。
例)
"小"は〜くん、〜ちゃん
”老”は親しい人や大好きな人への呼称




