ミラに相談します
こんな駄文にブクマ50件も、ありがとうございます。一時期大嫌いになった文章書きも、こうした息抜き作品のおかげでまた楽しくなってきました。誤字だの設定ミスだのはこっそり直していますが(アントニオの名前とか超間違ってた)、作者より読者の方がよく見ていると思いますのでお気づきの点がありましたらお知らせください。
「ええっ!? 猫が、ええっ!?」
とりあえず、私はミラに相談しに行った。エドガーやアントニオがレナスを連れて国王陛下に報告に行った後のサロンで。しかし猫が喋るだのアルギュロスの弟だのは初耳らしい。
「ゲームじゃすごく賢い猫って扱いで、そんな設定公開されてませんでした」
「そうなの?」
「はい。しかもレナスに関してもまだなにかありそうですね……。この後どうするつもりですか? フラグが立ちまくってるみたいですけど」
「うーん。レナスに犯人探しの協力を頼みに行くか、アルギュロスにレナスのことを訊きに行くか、アントニオの話を聞きに行くか、よね。あー……。ここはまずアルギュロスかなぁ」
ミラはぱちぱちと目を瞬かせた。
「そこであえてのアルギュロスですか」
「レナスは私の空間跳躍に興味を持ってたから、なにもしなくても向こうからやって来そうなんだよね。アントニオの話は急ぎじゃなさそうだし……。アルギュロスはタイミング逃すとはぐらかされそうな気がする。攻めるなら今。じゃすとなう」
「なるほどなるほど~。弱ってるところにつけこむ、悪い女ですねぇ」
「悪役令嬢だし」
「そうでした。中身が佐野先輩ってどう考えても悪役になりませんけど」
「いや真っ当に生きてたらならないでしょ」
ずぞ、と紅茶を啜る。そろそろ緑茶が恋しい。
「それでさ、計画としては夏期休暇の間にレナスをイルコットの双子に会わせたい訳よ」
「里帰りの時ですね?」
「そ。ねえ、ミラも一緒に来ない?」
さりげなく言ってみたものの、内心迷っていた。けれどミラは間髪入れずに頷いた。
「行きます。面子が不安すぎますし」
ミラの言う通りだった。レナス、アントニオ、アルギュロス。シルヴァはいいとして、おまけでエドガーがついてくる可能性を考えても不安すぎる。
「でも即答しちゃっていいの? 夏期休暇のイベントとかあるんじゃない?」
「ある程度親密度が上がってると夏期休暇を誰と過ごすか選択肢が出るんですけど、その対象をごっそり連れてってるので」
「うわ、イベントぶっ潰しちゃった。ごめんねミラ」
「いいえ。せっかくですので、アルバース公爵とお取引ができればなと実家的にも思ってます。はい」
相変わらず第二の人生を逞しく謳歌している。感心しているとミラはくしゃりと泣きそうな笑顔になった。
「それに、先輩に誘ってもらえて本当に嬉しいんですよ」
夏、という季節は。
私達にとって特別なものだった。ほぼ毎日ある部活と、合宿、一緒に行った花火大会。仲良し部活だった私達には色々思い出させるなにかが常にある。
「いずみちゃん」
「はい、佐野先輩」
「楽しい夏にしようね」
「勿論ですっ」
そろそろ次やる乙女ゲームやつ探そうかと思ってます。なんかswitchでたくさん出るとか後輩ちゃんがついーよしてた気がしますし。なにやろうと狼王国永久推しですがね……。




