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第五話

「うぅ・・・。」

いって~!!体がすごく痛い・・・。・・・・・あれ?え~っと、ここどこ?

なんか部屋にいる。最初は城に戻されたかと思ったけど全然間取りとかが違う。

確かでかい鳥?に襲われてた女の人を助けようと思って、鳥を遠くにおびき寄せる途中で木がたおれて・・・。

その後どうなったの?なんでそこから室内に移動してるんだろう?

ハテナだらけで混乱していると、ドアから人が入ってきた。

「!! お目覚めになられたんですね!お加減はいかがですか?」

その人は鳥に襲われていた紫の髪の女の人だった。




その女の人の名前は『ティアラ・サルト』さんというそうで、ついでにここの説明をしてもらった。

ティアラさんによると、今私は目的地のティクレスにたどりついているらしい。あの鳥?と戦って木の下敷きになった後、ティアラさんが彼女の帰りが遅いのを心配した主の人に私を助けるよう頼んでくれたそうだ。

「本当にありがとうございました。」

「いえ!わたくしの方こそ貴方様がいらっしゃらなかったらどうなっていたことか・・・。」

「それは気にしないでください。自分が勝手に飛び出しただけなので。」

「・・・本当にお優しいのですね!」

う~ん、さっきからティアラさんの様子がおかしい。なんか顔が少し赤いし、目が異様にキラキラしてる。

この世界は元の世界の海外と同じで、名前が先にくるそうだ。それをふまえて、さっき名前で呼ぶのは失礼かと思ってサルトさんって呼んだら「ティアラと呼んでください!」と断固として譲ってくれないし。・・・さすがにさん付けは譲りませんでしたけど。

なんていうことを考えているとまた新しい人が部屋に入ってきた。

「あら?目が覚めたのね?」

「あっ!アリーナ様!はい、もう大丈夫だそうです!」

アリーナ様!?さっきの情報に補足。ティアラさんの主はなんと五つの国の一つをすべるティクレスの王、「アリーナ・ムーサ」様だそうです。






「あらためてうちのティアラを助けてくれてありがとうね♪」

「いえ、こちらこそ木の下敷きになったところを助けていただき助かりました。」

「そんな堅苦しくしなくていいのよ♪楽にしていいんだから♪」

「はあ、ありがとうございます。」

軽。この人のノリ軽いな。魔女のイメージ的にもっと老婆で重いイメージがあったんだけど、アリーナ様みてたら一気に崩れた。軽いせいっていうのもあるけどなんとアリーナ様は・・・

「アリーナ様は本当にお綺麗ですね・・・。」

「やだあ~♪正直に言わなくてもいいのよ~?」

超がつく美人!冗談でなく本当に美人!長い金の髪をすっきりとお団子のように後ろでまとめ、薄い緑の目が髪の色と合っていて本当に美人だ。思わず見とれていたら、ティアラさんがむっとした表情ををしながら教えてくれた。

「確かにアリーナ様はお綺麗ですが、人魚の方々の方がお綺麗じゃないですか。」

おっと、これは、まずい。一応この世界の人間ではないことは、面倒事に巻き込まれないためにも秘密にしておきたい。

「すいません。私はセレナイトの田舎の方で育ったので人魚の方を見たことが無いんです。」

「そうでしたの?では一度人魚の国シェルタイトに観光しに行って見たほうがよろしいと思いますわ!それに!アリーナ様は見た目と違って結構なおと「ティ~ア~ラ~。」

ビクッ!

ティアラさんの言おうとしたことがアリーナ様の怒りにふれたらしい。そりゃあ『あの』ことに触れようとすれば女性は誰だって怒るよ。私だって『あの』ことって言葉濁すからな・・・。アリーナ様の笑みが今は怖い。

「ティアラ?」

「は、はい、何でしょうか?」

「お客様にお飲み物を出すの忘れているわよ?」

「分かりました!と、取りに行ってきます!」

逃げられてよかったね、ティアラさん。ただ私はこれから起こることにいやな予感がしてならない・・・。

ティアラさんが飲み物を取りに行くとアリーナ様に話しかけられた。

「さてと、ねぇ。ティアラも今居ないしそろそろ話してくれる?・・・あなたは一体何者なの?」


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